「キリストはわたしたちにご自分の品性の完全を着せて下さる」

 「自分自身を神にささげ、自分の肢体を義の武器として神にささげるがよい。」(ローマ6:13)


 言葉と教理において働くようにと神に召された人々は、つねにキリストの学校で学ぶ者であるべきである。……力から力に進む重要性を感じていない者は、わたしたちの主であり、救い主であられるイエス・キリストの恵みと知識に成長することがない。
 全天は、今日地上で行われている働きに関心を持っている。御使たちは神の共労者として行動する栄誉にあずかっている人々を、関心をもって見ている。キリストの僕たちが、救うのに力強いお方のご臨在を敏感に感じるとき、彼らはこのお方の恵みの力のゆえに神への感謝で満ち溢れるようになる。……自分のすべてをキリストにささげる人々は、どのようにして魂を勝ち取るかを学ぶ。なぜなら、彼らは世の贖い主と緊密なつながりを持つからである。……
 イエスは世の光であられる。そしてあなたは、自分の生涯をこのお方の生涯に倣って形造らなければならない。あなたは強く均整の取れた美しい品性を形成するために、キリストに助けを見出すようになる。サタンは、そのような品性から輝き出る光を無効にすることはできない。主は、わたしたち一人びとりにさせるための働きを持っておられる。このお方は人間の賞賛やお世辞の影響力によって支えられるようにと取り図らわれることはない。このお方はすべての人が主の強さのうちに立つようにと計画しておられる。神はわたしたちに最高の賜物、ご自分のひとり子をさえ与えてくださった。それは、わたしたちにご自身の品性の完全さを着せてくださることにより、わたしたちを高め、高尚にし、ご自分の王国の住まいにふさわしい者として下さるためであった。イエスはわたしたちの世界に来られて、ご自分に従う人々に生きてほしいと望まれるように生きられた。もしわたしたちが自己放縦にふけり、あまりにも怠けて神のすばらしいみ働きに協力するために熱心に努力せずにいるならば、わたしたちはこの世の生涯において、また将来の不死の生涯において、損失をこうむるようになる。
 神は、わたしたちが絶望的な方法ではなく、強い信仰と希望をもって働くようにと計画しておられる。わたしたちが聖書を調べ、そして御父の驚くべきへりくだり、すなわちイエスを信じる者が一人も滅びることなく、永遠の命を受けられるようにと、このお方を世にお与えになるほどのへりくだりを眺めるよう啓発されるとき、わたしたちは言い尽くせない喜びと満ち満ちた栄光に喜ぶのである。
 神は、教育によって得られるすべてのものを、わたしたちが真理の前進のために用いるようにと計画しておられる。真実で生きた信心が生活と品性から反射しなければならない。それは、キリストの十字架が世の前に掲げられ、そして魂の価値が十字架の光のうちに明らかにされるためである。わたしたちの思いは聖書を理解するために開かれなければならない。それは、わたしたちが天のパンを食することによって、霊的な力を得るためである。(レビュー・アンド・へラルド1890年4月8日)


よろしくお願いいたします。

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