2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

37「長期にわたる試練の炉」

キリストは自らを神の子として紹介されているが、彼の「目は燃える炎のようで、その足は、炉で精錬されて光り輝くしんちゅうのようで」あった。第一章においてキリストは栄化され「人の子」としてヨハネに示されたが、ここに彼は神の子として示されている。…

「勝利」

「しかし感謝すべきことには、神はわたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちに勝利を賜わったのである。」(コリント第一15:57) 勝利は儀式や見せびらかしによって得られるのではなく、天の主なる神であられる最高の将軍に対する単純な服従によ…

62「法王権の発達」

しかし三つの角を根から抜き取る事は小さい角の種々の働きの一端に過ぎない。ダニエルは人の目のような目と大きな事を語る口のある小さい角が「聖徒と戦って、彼らに勝った」のを見たと述べているが、我々はこの小さい角が宗教的権力であることはすでに学ん…

「発進命令」

「イスラエルの人々に語って彼らを進み行かせなさい。」(出エジプト記14:15) イスラエルの人々の歴史は、すべてのクリスチャンの指導と訓戒のために書かれた。イスラエル人が危険や困難に遭い道が閉ざされたように見えた時、彼らは神が彼らのために選ばれ…

36「テアテラ時代」

「テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足とを持った神の子が、次のように言われる。わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、あなたの後のわざが、…

「忠誠は必要不可欠」

「キリスト・イエスの良い兵卒として、わたしと苦しみを共にしてほしい。」(テモテ第二2:3) わたしたちはキリストの兵卒であり、キリストの軍隊に入った者たちは困難な働き、すなわち極限まで彼らの労力を要求する働きをするように求められている。兵卒の…

「戦場」

「わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。」(エペソ6:12) 堕落した世界は、全宇宙と地上の権力がかつて目撃した中で最大の闘争の戦場である。この戦場は、…

61「いと高き者の聖徒を悩ます」

「彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す…

「戦いのための剣」

「御霊の剣、すなわち、神の言を取りなさい。」(エペソ6:17) 神は、この世にある悪との戦いに勝つための手段を、豊かに与えておいでになる。聖書は、われわれが戦いのために身支度をすることができる兵器庫である。われわれは真理の帯を腰にしめなければな…

35「勝利者に対する約束」

罪に勝利する者には隠してあるマナが約束されているが、これには多くの尊い意義が含まれているのである。周知のようにマナは天の食物であり、これによってイスラエル人は荒野生活の40年間を養われたのであった。それ以来三千年の間隠されていたものが、キ…

「保護するためのかぶと」

「また、救のかぶとをかぶり、」(エペソ6:17) 偉大でしかも純粋な思想をもって、わたしたちの心を満たすようにせよと、神は命じておられる。神は、わたしたちが、神の愛とあわれみをめい想し、偉大な救済の計画の中にひめられた、神の驚くべきお働きを研究…

60「聖徒たち国を受ける」

「わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。」ダニエル書7:21―22 21節の小さい角の働きは23節より26節の…

「防御のための盾」

「その上に、信仰のたてを手に取りなさい。それをもって、悪しき者の放つ火の矢を消すことができるであろう。」(エペソ6:16) サタンは、わたしたちが油断している時、尊い恵みを奪い取ろうとして機会をうかがっている。わたしたちは、恵みを保つために、ま…

34「霊的姦淫の萌芽」

当時アンテパスのような忠実な証人もいたが、反逆の徒も決して少なくはなかった。背教的な勢力の旺盛な時代とはいえ、彼等の罪は看過できないものであった。彼らはバラムの教えを信じていたが、このバラムとはかつては神の預言者でありながら、後にいたって…

「平和の使命のための福音の靴」

「平和の福音の備えを足にはき、」(エペソ6:15) 全国各地の思慮深い、神をおそれる人がびっくりするような「罪悪の流行」の中に、わたしたちは生活している。……毎日、新しい政争、贈賄事件、詐欺行為が発覚する。また心を痛める暴動、不法、人間の苦痛に対…

59「再び小さい角について」

「そこでわたしは、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角…

「安全のための胸当」

「正義の胸当を胸につけ、」(エペソ6:14) わたしたちは、すべての武具を身につけて堅く立たなければならない。主は、わたしたちを主の兵士として選ばれることによって、わたしたちに栄誉を与えておられる。すべての取引において公正であることを堅持し、主…

58「キリストの戴冠式」

「わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくな…

「真理の帯」

「すなわち、立って真理の帯を腰にしめ、」(エペソ6:14) 悪に対する防御は真理のほかには何もない。心に真理が宿っていない者は誰一人、正義のために堅く立つことはできない。わたしたちを不動の者とし保つことができるのは一つの力しかない。それはキリス…

「主の軍隊」

「それだから、悪しき日にあたって、よく抵抗し、完全に勝ち抜いて、堅く立ちうるために、神の武具を身につけなさい。」(エペソ6:13) 軍隊の力は主に兵士の能力ではかられる。賢明な将軍は兵士の一人一人が活動的に働くようにその訓練を士官たちに指示する…

33「無名の殉教者アンテパス」

ペルガモ教会の時代において、あたかも初代教会におけるステパノのような有力な証を立てた者はアンテパスであった。このアンテパスとは無名の殉教者であったか、それともまた法王権の横暴にたいして反抗して立った一団の人々を代表する名称であったか、それ…

「御国の大使」

「神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリストの使者なのである。そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい。」(コリント第二5:20) 教会の大いなる頭であられるキリストは、昇天以来選ばれた大使によりこの世にお…

57「第四の獣の運命」

「わたしは、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、わたしが見ている間にその獣は殺され、そのからだはそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。」ダニエル書7:1…

「全世界を囲む」

「わたしに求めよ、わたしはもろもろの国を嗣業としておまえに与え、地のはてまでもおまえの所有として与える。」(詩篇2:8) 「畑は世界である」(マタイ13:38)。わたしたちは、福音を宣べ伝えるようにとの任命を受けた使徒よりも、このことわざが何を包含…

32「サタン崇拝の中心地とペルガモ時代の背教」

キリストは全ての苦戦奮闘しているクリスチャンに同情を寄せてくださる。彼はクリスチャンが純潔を保つためにはいかに激しく戦わなくてはならないかを良くご存知である。キリストは我々各人を遇するのに、我等の誕生、遺伝、弱点、環境、家庭および機会など…

「恵み深い招き」

「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」(マタイ11:28) キリストは、神の国では領土の境界線がなく、世襲的階級制もなく、貴族もいないという事実を、また、救い主の愛の使命を携えて、あらゆる…

56 「天における審判の光景」

「わたしが見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。彼の前から、ひと筋の火の流れが出て…

「天の資産」

「あなたがたのために天にたくわえてある、朽ちず汚れず、しぼむことのない資産を受け継ぐ者として下さったのである。」(ペテロ第一1:4) キリストは人びとを教えておられた。そして、いつものように、弟子たちだけでなく他の人々もキリストのまわりに集ま…

31「もろ刃のつるぎ」

どんな宗教であっても、世俗一般の歓迎を受けて安泰になると、得てして堕落の一歩を踏み出しやすいものであるが、これはペルガモ時代のキリスト教においてことに然りであった。カトリック教会のジョン・ヘンリー・ニコーマン大主教はその著書中に第4世紀にお…

「王服」

「彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖徒たちの正しい行いである。」(黙示録19:8) 礼服のたとえ[マタイ22:1-14]は、わたしたちの前にきわめて重要な教訓を展開している。……たとえの中の礼服は、キリストの真…