2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

110「購われた14万4千人の特徴」

1.「大きな患難をとおってきた人たち」―およそクリスチャンである者は「多くの患難を経て神の国に到るべき」ものであるのは言うまでもないが、この14万4千人においてはことにしかりである。彼らは国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかった…

「後の雨」

「あなたがたは春の雨の時に、雨を主に請い求めよ。主はいなずまを造り、大雨を人々に賜い、野の青草をおのおのに賜わる。」(ゼカリヤ10:1) 種まき時と、収穫のころに東方の国々に降る前の雨、後の雨という比喩を用いて、ヘブルの預言者たちは、神の教会に…

145「ローマの衰微」

「定まった時になって、彼はまた南に討ち入ります。しかし、この時は前の時のようではありません。」ダニエル11:29 「定まった時」とは24節に記された預言の「一時」であろう。それはすでに述べたように西暦紀元330年に終わった。そしてその時、この権力は帰…

「求めなさい」

「このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか。」(ルカ11:13) わたしたちの主は恵み豊かで力強いお方である。このお方は、…

109「白衣の一団」

「長老たちのひとりが、わたしにむかって言った、「この白い衣を身にまとっている人々は、だれか。また、どこからきたのか」。わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおって…

「ペンテコステの力」

「使徒たちは主イエスの復活について、非常に力強くあかしをした。そして大きなめぐみが、彼ら一同に注がれた。」(使徒行伝4:33) ペンテコステの当日、聖霊が注がれたその結果はどうであったろうか。復活された救い主についての喜ばしい知らせは、人の住む…

「求める者たちのために」

「わたしはあなたがたの神、主であるから、あなたがたはおのれを聖別し、聖なる者とならなければならない。」(レビ記11:44) 神の徳をその子らにお与えになることは、神の栄光である。神は人々が最高の標準に達するのをご覧になりたいと望んでおられる。そ…

144「エルサレムの滅亡」

エジプト征服後ローマのなした大事業はユダヤ遠征とエルサレム占領であった。「聖なる契約」とは疑いもなく神が各時代を通じ神の民と結ばれた各種の契約である。ユダヤ人はキリストを拒否したために、預言者の声に聞き従わない者は全て断たれなければならな…

「わたしたちの疑いによって悲しまれる」

「神の聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは、あがないの日のために、聖霊の証印を受けたのである。」(エペソ4:30) 神の愛を疑い、神の約束に信頼しないならば、神をはずかしめ、聖霊を悲しませるのであります。……天の父も私どもにいのちを与えるため…

108「地から贖われた大群の賛美」 

「その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と小羊か…

「神が許すことのできない罪」

「だから、あなたがたに言っておく。人には、その犯すすべての罪も神を汚す言葉も、ゆるされる。しかし、聖霊を汚す言葉は、ゆるされることはない。」(マタイ12:31) 罪がどんなものであろうと、もし魂が悔い改めて信ずるなら、その不義はキリストの血によ…

143「シーザーの凱旋とクレオパトラの自殺」

「彼は大いなる財宝をもって、自分の国に帰るでしょう。しかし、彼の心は聖なる契約にそむき、ほしいままに事をなして、自分の国に帰ります。」ダニエル11:28 ここにシーザーが外国を征服して二回凱旋したことが示されている。第一回は26,27両節に記さ…

「わたしたちの明かりのための油」

「思慮深い者たちは、自分たちのあかりと一緒に、入れものの中に油を用意していた。」(マタイ25:4) 二種のおとめたちが待っていたことは、主を待望すると公言する人びとも二種あることを示している。彼らは純粋の信仰を表明するので、おとめと呼ばれている…

107「14万4千人」

「わたしは印をおされた者の数を聞いたが、イスラエルの子らのすべての部族のうち、印をおされた者は十四万四千人であった。ユダの部族のうち、一万二千人が印をおされ、ルベンの部族のうち、一万二千人、ガドの部族のうち、一万二千人、アセルの部族のうち…

 「与えて受ける」

「ただで受けたのだから、ただで与えるがよい。」(マタイ10:8) イエスは「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」と言われた(ヨハネ4:14)。聖霊があなたに真理を開かれる時、あなたはもっとも尊い経験を…

142「オーガスタスの妹オクタビヤ」

「このふたりの王は、害を与えようと心にはかり、ひとつ食卓に共に食して、偽りを語るが、それは成功しません。終りはなお定まった時の来るまでこないからです。」ダニエル11:27 アントニーとシーザーとは元来同盟していたのである。そしてその交情はただ表…

「条件付きで与えられる」

「なぜなら、肉に従う者は肉のことを思い、霊に従う者は霊のことを思うからである。」(ローマ8:5) キリストはご自分の教会に聖霊の賜物を約束なさった。そしてその約束は初期の弟子たちのものであったのと同様にわたしたちのものである。しかし他のすべて…

106「偸安的(目先の安楽をむさぼる)平和」

しかし、世の終末およびキリスト再臨に関する預言は確実に成就しつつある。ハルマゲドンの戦争はまさに切迫し、戦争の風間は高く、しばしば開戦の危急を告げんとすることさえある。過去数十年における大戦争は、神の恩恵によって文明を根底から覆滅(完全に…

「多様性における一致を生み出す」

「わたしは、あなたがたに勧める。あなたがたが召されたその召しにふさわしく歩き、できる限り謙虚で、かつ柔和であり、寛容を示し、愛をもって互に忍びあい、平和のきずなで結ばれて、聖霊による一致を守り続けるように努めなさい。」(エペソ4:1-3) パウ…

 「調和をもたらす」

「わたしは彼らのためばかりではなく、彼らの言葉を聞いてわたしを信じている人々のためにも、お願いいたします。父よ、それは、あなたがわたしのうちにおられ、わたしがあなたのうちにいるように、みんなの者が一つとなるためであります。すなわち、彼らを…

「道徳的力以上のもの」

「敵が洪水のように押し寄せるときに、主の霊はそれに向かって旗をあげられる。(英文訳)」(イザヤ59:19) 神は、人間の力では対応することのできないあらゆる緊急時のために天来の助けを備えられた。このお方は、すべての困難において助けるために、わた…

141「アントニーの敗戦」

「すなわち彼の食物を食べる者たちが、彼を滅ぼします。そして、その軍勢は押し流されて、多くの者が倒れ死ぬでしょう。」ダニエル11:26 アントニーの敗戦の原因は「彼の食物を食べる者」すなわち一味徒党の者の離反であった。すなわちすでに記したように、…

「信じるすべての者に対して」

「神があなたがたを初めから選んで、御霊によるきよめと、真理に対する信仰とによって、救を得させようとし、」(テサロニケ第二2:13) この聖句には、救いの計画には二つの力、すなわち神聖な影響と、キリストに従う人たちの強くそして生きた信仰が必要であ…

105「地の騒乱抑止される」

今までに簡単に問題の要所要所をとらえてその解説にしたがってきたが、いよいよ最も重要な問題に当面することになった。この運動の起こるべき年代についてはすでに明らかになったが、これによればそれは現にあなたの目の前で成就されつつあるところのもので…

「ありのままの信仰によって受ける」

「義人はその信仰によって生きる。」(ハバクク2:4) 多くの人々は、彼らの特権であり義務である信仰を働かせることをせず、信仰だけがもたらし得る感情を待っていることがよくある。感情は信仰ではない。この二つのものは全く別のものである。信仰は、われ…

140「クレオパトラの遁走」

紀元前31年9月2日ついにアクチウム市に近いアムプラキヤ湾口において開戦した。これぞ両英雄が世界を賭しての大決戦であるから無論勝敗は長引くであろうに、クレオパトラのとった行動はついに勝敗を決するに至った。すなわちクレオパトラは戦争の騒ぎに恐怖…

「清め活気づける力」

「神よ、わたしのために清い心をつくり、わたしのうちに新しい、正しい霊を与えてください。」(詩篇51:10) わたしたちが部屋の換気をするように、主は心を清められる。わたしたちは戸や窓を閉じて、何か浄化する物を入れ込むようなことはしない。そうでは…

104「印する働き」続き

よって我々はここに、生ける神の印を持ち東方より上り来たる天使とは、第4条の律法の安息日に関する改革運動を人々の間に起こさせるために遣わす使者を意味するものと断定するのである。またこの使命運動の主張するところのものは、「神の律法を守り」その…

「慰めの時をもたらす」

「だから、自分の罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて本心に立ちかえりなさい。それは、主のみ前から慰めの時がきて……。」(使徒行伝3:19,20) 第三天使のメッセージは、大きくなって大いなる叫びとなる。あなたは、現在の義務をおろそかにしていて…

139「アントニーとクレオパトラ」

アントニーはサモスにおいて大艦隊を組織した。すなわち数艘の甲板と舳先に櫓(やぐら)を設けた500そうの大艦隊が満艦飾を施して堂々と整列していたが、これらの戦艦には歩兵20万と騎兵1万2千を乗せていた。リビヤ、キリキヤ、カパドキヤ、パプラゴ…