2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

74「封印と勝利者キリスト」

「すると、長老のひとりがわたしに言った、『泣くな。見よ、ユダ族のしし、ダビデの若枝であるかたが、勝利を得たので、その巻物を開き七つの封印を解くことができる。』わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小羊が…

「完成した働き」

「彼は『恵みあれ、これに恵みあれ』と呼ばわりながら、かしら石を引き出すであろう。」(ゼカリヤ4:7) 人間の力は神の働きを確立することも、滅ぼすこともできない。困難と反対に直面して、このお方の働きを前進させる者に、神はご自分の天使の絶え間ない…

108「三度天使ガブリエルの来訪」

「正月の二十四日に、わたしがチグリスという大川の岸に立っていたとき、目をあげて望み見ると、ひとりの人がいて、亜麻布の衣を着、ウパズの金の帯を腰にしめていた。そのからだは緑柱石のごとく、その顔は電光のごとく、その目は燃えるたいまつのごとく、…

「人をとる漁師」

「イエスは彼らに言われた、『わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう』。」(マタイ4:19) 新しく改心した魂の内にある神の恵みは、漸進的である。それは恵みをさらに増し加える。それを受けた者は、ますの下に隠すのではなく…

「神との同労者」

「わたしたちは神の同労者である。」(コリント第一3:9) 神は、キリストの恵みを十分に受けて神の前に歩もうとしている真実で熱心な魂を尊び、支えられる。主イエスは、へりくだって震えおののきつつ歩む一人の魂でも、そのままに放置なさることはない。わ…

73「ヨハネの嘆き」

なぜヨハネは泣いたのであろうか。それは天にも地にも彼に重大な関係をもつこの巻き物を開くことの出来る者がいなかったからである。彼はもし神の御計画が失敗してしまうのなら、万物はことごとく滅びることを知っていたので、彼は地上における神の僕達が巻…

「輝き出る光」

「起きよ、光を放て。あなたの光が臨み、主の栄光があなたの上にのぼったから。」(イザヤ60:1) 社交的な関係を通して、キリスト教は世の人々と接触するようになる。天来の光を受けた者はだれでもみな、いのちの光であられるキリストを知らない人々の道を照…

107「ダニエルの熱烈な祈り」

「そのころ、われダニエルは三週の間、悲しんでいた。すなわち三週間の全く満ちるまでは、うまい物を食べず、肉と酒とを口にせず、また身に油を塗らなかった」ダニエル10:2,3 ストナー博士はここで「三週間」といったのは前章に記された7年の1週と区別するた…

「保存する力」

「あなたがたは、地の塩である。」(マタイ5:13) このキリストのみ言葉によって、わたしたちは人間の影響力の価値を何が構成しているかということについて大体理解できるのである。それはキリストの影響力と共に働くこと、キリストが高められることを高める…

72「巻き物を開く者の資格」

「また、ひとりの強い御使が、大声で、「その巻物を開き、封印をとくのにふさわしい者は、だれか」と呼ばわっているのを見た。しかし、天にも地にも地の下にも、この巻物を開いて、それを見ることのできる者は、ひとりもいなかった。巻物を開いてそれを見る…

「わたしたちの土台を確かなものにする」

「それゆえ、主なる神はこう言われる、『見よ、わたしはシオンに一つの石をすえて基とした。これは試みを経た石、堅くすえた尊い隅の石である。』」(イザヤ28:16) 聖書の中で、神殿建設の姿は、しばしば教会の建設の例として用いられている。……ペテロはこ…

106「ダニエルに与えられた最後の幻」

「ペルシャの王クロスの第三年に、ベルテシャザルと名づけられたダニエルに、一つの言葉が啓示されたが、その言葉は真実であり、大いなる戦いを意味するものであった。彼はその言葉に心を留め、その幻を悟った。」ダニエル10:1 本章は預言者ダニエルに与えら…

「なぐさめをもたらす」

「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。」(コリント第二1:4) 主は悲しむ者に特別なめ…

71「右手の封印」

「わたしはまた、御座にいますかたの右の手に、巻物があるのを見た。その内側にも外側にも字が書いてあって、七つの封印で封じてあった」(黙示録5:1)。 ヨハネは宇宙の主宰者である永遠の神がその右手に一つの巻物をもっておられるのを見た。右手は権力と…

「クリスチャンの飾り」

「あなたがたは、髪を編み、金の飾りをつけ、服装をととのえるような外面の飾りではなく、かくれた内なる人、柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りを、身につけるべきである。これこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。」(ペテロ第一3:3…

105「審判の開始」

一年に一回の聖所の清めの日はユダヤ人にとっては実に厳粛な日であった。この日について神は下記のように語られた。「特にその七月の十日は贖罪の日である。『あなたがたは聖会を開き、身を悩まし、主に火祭をささげなければならない。その日には、どのよう…

「わたしたちを聖なる者とするために」

「あなたがたの神、主なるわたしは、聖であるから、あなたがたも聖でなければならない。」(レビ19:2) 聖潔は忘我の境地ではない。それは意志を全く神に従わすことである。それは神のみ口から出る一つ一つのことばで生きることであり、天の父なる神のみここ…

「魂に命を与える」

「わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう。」(ヨハネ4:14) この世の泉でかわきをいやそうとする者は、飲んでもすぐにまたかわくだけで…

70 第5章 七つの封印

象徴された贖罪の計画 預言者ヨハネが神の御座の前に召された時に見た荘厳な光景は、決して無意味なものではなかった。彼の見た全ての事は彼自身の永遠の運命に直接関係をもっていた。荒涼としたパトモスの孤島に一人寂しく流刑の身となっていたヨハネに対し…

 「最も罪深い者を引き上げるために」

「神は、いや増しに恵みを賜う。であるから、『神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う』とある。」(ヤコブ4:6) マリヤは非常に悪い罪人としてみられていたが、キリストは、彼女をそうした生活に追いやった事情をご存じだった。主はマリヤの魂…

104「2300の夕と朝」

以上の研究によって70週に関する預言は明瞭になったことと思うが、前章すなわち第8章の研究においてその解説を保留してあった同章第14節の「二千三百の夕と朝の間である。そして聖所は清められてその正しい状態に復する」の説明に入ろう。もっとも最初…

「日毎の必要のために」

「わたしの神は、ご自身の栄光の富の中から、あなたがたのいっさいの必要を、キリスト・イエスにあって満たして下さるであろう。」(ピリピ4:19) あらゆる祝福は、イエス・キリストと生きたつながりを持っている者に与えられる。イエスがわたしたちをご自分…

69「最高の崇敬」

この四つの生き物は間断なく神を賛美してやむことはないとあるが、人類が神の意志に従う時に、そこには怠慢というようなことはないはずである。なぜなら、最高の喜びとすべき働きが限りなくあるからである。魂が罪と滅亡の中から神の栄光のために救い出され…

第2章 14万4千人と律法の戦い

―獣とその偶像に勝利した人々― 「またわたしは、火のまじったガラスの海のようなものを見た。そして、このガラスの海のそばに、獣とその像とその名の数字とにうち勝った人々が、神の立琴を手にして立っているのを見た。」―黙示録15:2 「なお、わたしが見…

「重荷を負う者を支えるために」

「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。」(詩篇55:22) 最も弱い、最も目だたない者でも日常くり返している苦労のうちに神と共に働く者となり、神の臨在とささえの力による慰めを受ける…

103「7週と62週および1週」

70週の期間は、7週、62週、および1週の3期間に区割りされている。そして最初の7週間すなわち49年の間に、神殿、市街および城壁とが建て直されたのである。次の62週すなわち434年後にメシヤたる君が現れるというのであるが、70週の期間は6…

「家庭を確立する」

「家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ。」(箴言24:3) アダムの助け手としてエバを与えられたお方が結婚の祝いの席上で最初の奇跡を行われた。……こうしてキリストは婚姻を是認し、御自ら制定された制度として認められた。キリストは男女が清…

68「四つの生き物」

「御座のそば近くそのまわりには、四つの生き物がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた。第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった。この…

第二編第2章「至聖所に入る準備をせよ」

2章「至聖所に入る準備をせよ」 「そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。」―黙示録11:19 前章に続きこの章でも第二天使の使命と経験について研究して…

「試みの時のために」

「試錬を耐え忍ぶ人は、さいわいである。それを忍びとおしたなら、神を愛する者たちに約束されたいのちの冠を受けるであろう。」(ヤコブ1:12) 闇の権力が魂の回りを囲み、イエスをわたしたちの目の前から見えなくし、その雲が過ぎ去るまでは、悲しみと驚き…