2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「天はどれほど長く苦しまなければならないか」

「わたしと父とは一つである。」(ヨハネ10:30) 神ご自身がキリストと共に十字架につけられた。なぜならキリストと御父は一つだからである。(SDAバイブル・コメンタリー5巻1108) 罪のために創造主が受けられた苦しみを思う人は非常に少ない。全天はキリス…

第3編 第3章 「聖所の門を閉じなさい」

「第三天使の使命を経験せよ」という主題の中、この章では至聖所の門を開き、聖所の門を閉めるという経験について学んでいきたいと思う。 1849年ホワイト姉妹は開かれた門と閉じられた門に関する幻を見た。その内容は初代文集で読むことができる。 「そ…

「どんなに大きな愛かよく考えて見なさい」

「わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜わったことか、よく考えてみなさい。」(ヨハネ第一3:1) キリストのうちにあらわされ、人類の上にあふれ出た天からの愛の流れは、天の父のみ心から出たものであります。……神は、恵みと…

134「契約の君」

「契約の君」とは無論一週の間その民と「堅く契約を結ぶ」と言われた「メシヤなるひとりの君」イエス・キリストの事である。預言者はタイベリヤスの死を記し、看過できない重大な事件が彼の治世に起こることを示している。それは契約の君が断たれた事、換言…

「無尽蔵の富」

「すなわち、聖徒たちのうちで最も小さい者であるわたしにこの恵みが与えられたが、それは、キリストの無尽蔵の富を異邦人に宣べ伝え〔るためである〕。」(エペソ3:8) 神の恵みの富が、地上の人びとに流れないのは、神の側に何か制限があるためではない。…

99「四方の風と東から来る天使」

「地の四方」―いうまでもなく、これは東西南北すなわち四方という意味であり、前述の天使たちが特別の意味において全地上を忙しく働いている事を示すものである。 「四方の風」―もともと聖書において風は争闘、動乱を意味するものであるから、(ダニエル7:…

「奥義の奥義」

「確かに偉大なのは、この信心の奥義である、『キリストは肉において現れ、霊において義とせられ、御使たちに見られ、諸国民の間に伝えられ、世界の中で信じられ、栄光のうちに天に上げられた』。」(テモテ第一3:16) なんという奥義の奥義であろうか!理性…

133[タイベリヤス(ティベリウス)の最後]

「洪水のような軍勢は、彼の前に押し流されて敗られ、契約の君たる者もまた敗られるでしょう。」ダニエル11:22 監督ニュートン氏の説によれば、本節の上句は「押し流す者の軍勢かれの前に押し流されて敗れん」と訳すほうが原語の意味に近いということである…

「ほふられた小羊こそはふさわしい」

「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい。」(黙示録5:12) わたしたちは神の愛を受けるにふさわしくない。しかしわたしたちの保証人であるキリストはそれにふさわしく、また彼に来るすべての…

98 第7章 生ける神の印

「四人の天使」 「この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るの…

第3編 第2章 「天の至聖所に入りなさい」

「第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、…天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。」黙示録11:15-19 第三天使の使命はこの世の歴史の終わりのために準…

「宗教の明るい面」

「しかし、わたしは主によって楽しみ、わが救の神によって喜ぶ。」(ハバクク3:18) 神を愛するすべての者が神の恵みと真理の尊さについて証をすべきである。真理の光を受ける者たちが、黙っていないでしばしばお互いに話をするように、教育を重ねるべきであ…

132「タイベリヤス・シーザー」

「彼に代って起る者は、卑しむべき者であって、彼には、王の尊厳が与えられず、彼は不意にきて、巧言をもって国を獲るでしょう。」ダニエル11:21 オーガスタス・シーザー(アウグストゥス)の後継者はタイベリヤス・シーザー(ティベリウス)であった。彼は…

「キリスト我らの義」

「神はこのキリストを立てて、その血による、信仰をもって受くべきあがないの供え物とされた。それは神の義を示すためであった。すなわち、今までに犯された罪を、神は忍耐をもって見のがしておられた……。」(ローマ3:25) キリストは「主は我らの義」と呼ば…

「功なくして得た恩恵」

「主よ、あなたがその民を恵まれるとき、わたしを覚えてください。あなたが彼らを救われるとき、わたしを助けてください。」(詩篇106:4) 恵みは功なくして得た恩恵であり、信じる者は自分の功績や、神に要求することなしに義と認められるのである。彼は罪…

97「小羊の怒り」

その日になれば、現世的安泰の夢はついに破られるのである。自らの地上的権勢に驕り、自分よりも力ある者はないと自負する王たちも、この時には王の王、主の主の存在を認め、地位や身分の高い者も地上のそれにはるか優る尊い方がいるのを知って、地の一切の…

「すべての者に十分な恵み」

「もし、ひとりの罪過によって、そのひとりをとおして死が支配するに至ったとすれば、まして、あふれるばかりの恵みと義の賜物とを受けている者たちは、ひとりのイエス・キリストをとおし、いのちにあって、さらに力強く支配するはずではないか。」(ローマ5…

131「オーガスタ・シーザー」

「彼に代って起る者は、栄光の国に人をつかわして、租税を取り立てさせるでしょう。しかし彼は、怒りにも戦いにもよらず、数日のうちに滅ぼされます。」ダニエル11:20 ジュリアス・シーザーに代わって王位についたのは彼が後継者として養子にもらっていた甥…

「金を出さずに買う」

「わたしは、あなたがたがキリスト・イエスにあって与えられた神の恵みを思って、いつも神に感謝している。」(コリント第一1:4) 彼らは自分の無力なことを知っていない。彼らは価なくして与えられるたまものとして神のめぐみを受けず、自分の義をたてよう…

96「天地の震動」

「天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。」黙示録6:14 この事件はその成就をまだ見ていない。ここにいたって必然的にわれわれの眼は、すでに過去において成就した預言的事実より推してこれら未来の諸事件に…

「功なくして得た恩恵」

「主よ、あなたがその民を恵まれるとき、わたしを覚えてください。あなたが彼らを救われるとき、わたしを助けてください。」(詩篇106:4) 恵みは功なくして得た恩恵であり、信じる者は自分の功績や、神に要求することなしに義と認められるのである。彼は罪…

130「英雄ジュリアス・シーザーの最後」

「こうして彼は、その顔を自分の国の要害に向けるが、彼はつまずき倒れて消えうせるでしょう。」ダニエル11:19 シーザーは前節の勝利の後ポンペイの残党カトーおよびスキピオをアフリカで、ラビエナスおよびヴァルスをスペインで敗った。しかし彼は「自分の…

「神の言いつくせない賜物」

「言いつくせない賜物のゆえに、神に感謝する。」(コリント第二9:15) 人類に対する神の愛の啓示は十字架に集中されている。その完全な意義は、言葉で表現することも筆で描写することも頭脳で理解することもできない。……キリストがわたしたちの罪のために十…

95「落星」

「天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた」(黙示録6:13)。―この預言もまた成就している。これは1833年11月13日のことであったが以下少しこの異象を目撃した人々の記録を記載することにしよう。 「『外をごらん!…

「受け入れられる唯一の身代金」

「神は唯一であり、神と人との間の仲保者もただひとりであって、それは人なるキリスト・イエスである。彼は、すべての人のあがないとしてご自身をささげられた……。」(テモテ第一2:5,6) キリストを通して、人のために和解と同様に回復も備えられている。罪…

129「シーザーの戦勝」

「その後、彼は顔を海沿いの国々に向けて、その多くのものを取ります。しかし、ひとりの大将があって、彼が与えた恥辱をそそぎ、その恥辱を彼の上に返します。」ダニエル11:18 シーザーはシンメイリヤン、ボスボラスの王ファルナゼスと戦争となるきっかけを…

「天父の計り知れない犠牲」

「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある。」(ヨハネ第一4:10) 愛が行為の原則でなければならない。愛が、天地間の神の政府の基本…

「天が危険にさらされた」

「わたしは人を精金よりも、オフルのこがねよりも尊いものとする。」(イザヤ13:12英訳) いったい、だれが一人の魂の価値を評価できるであろうか。もしその価値を知りたいと思うならば、ゲッセマネへ行って、血の大きなしずくのような汗を流して苦しまれた…

94「月の異象」

「月は全面、血のようになり、」―1780年5月19日の暗黒日の夜は、これも日中と同じく異常な光景を呈した。 「その夜の暗さは、恐らく光が創造されて以来記録にない暗黒であろう。これほどの暗さは、たとえ宇宙間の一切の星座を覆い隠し、またはそれら…

「愛の犠牲」

「また愛のうちを歩きなさい。キリストもあなたがたを愛して下さって、わたしたちのために、ご自身を、神へのかんばしいかおりのささげ物、また、いけにえとしてささげられたのである。」(エペソ5:2) これは、我々のための命の賜物という供え物である。そ…