2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

黙示録講解5「祝福の約束」

「この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。」黙示録1:3 本書の題目、著者、目的、およびそれを地上の神の僕等に伝えた使徒たちの事を記した後に、本書を読む…

「アビガイルは無私と知恵を表す」

「アビガイルはダビデを見て、急いで、……ダビデの前で地にひれ伏し、その足もとに伏して言った、『わが君よ、このとがをわたしだけに負わせてください。しかしどうぞ、はしために、あなたの耳に語ることを許し、はしための言葉をお聞きください』。」(サム…

ダニエル書講解30「ネブカデネザル王の感激」

「そこでネブカデネザル王はひれ伏して、ダニエルを拝し、供え物と薫香とを、彼にささげることを命じた。そして王はダニエルに答えて言った、『あなたがこの秘密をあらわすことができたのを見ると、まことに、あなたがたの神は神々の神、王たちの主であって…

「ギデオンはエフライム人に礼儀を示す」

「『神はミデアンの君オレブとゼエブをあなたがたの手にわたされました。わたしのなし得た事は、あなたがたのした事と比べものになりましようか』。ギデオンがこの言葉を述べると、彼らの憤りは解けた。」(士師記8:3) ギデオンが、国の敵の追跡を終えて帰…

「ギデオンは三百人を引き連れて勝利する」

「主はふり向いて彼に言われた、『あなたはこのあなたの力をもって行って、ミデアンびとの手からイスラエルを救い出しなさい。わたしがあなたをつかわすのではありませんか』。」(士師記6:14) ギデオンは、マナセの部族のヨアシの子であった。この家族の属…

黙示録講解4「筆者ヨハネ」

「ヨハネは、神の言とイエス・キリストのあかしと、すなわち、自分が見たすべてのことをあかしした。」黙示録1:2 ヨハネは幻の中でなんと驚嘆すべきことを見、また聞いたことであろう。彼は我々の為に神の御言とイエス・キリストの証および示された全ての…

ダニエル書講解29「第5の王国」

「それらの王たちの世に、天の神は一つの国を立てられます。これはいつまでも滅びることがなく、その主権は他の民にわたされず、かえってこれらのもろもろの国を打ち破って滅ぼすでしょう。そしてこの国は立って永遠に至るのです。一つの石が人手によらずに…

「バラクのためのデボラの支え」

「農民が……絶え果てたが、デボラが……立ちあがり……イスラエルの母となった。人々が新しい神々を選んだとき、戦いは門に及んだ。イスラエルの四万人のうちに、盾あるいは槍の見られたことがあったか。」(士師記5:7, 8) 20年の間、イスラエル人は圧制者のくび…

黙示録講解3「神秘の書か」

本書の黙示は神がその御子に与えられたものである。であるから本書の真実の著者は神ご自身である。神は全ての黙示の本源であり、キリストは神の代弁者すなわち言葉である。また彼は「神の栄の輝きであり、神の本質の真の姿」であり、インマヌエル(神われら…

ダニエル書講解28「ドイツと英国」

英国の故ビクトリア女王の第一王子は英国のエドワード7世であった。またビクトリア女王の第一王女ビクトリア殿下はドイツのフレデリック陛下に嫁ぎ、ウイリアム皇帝の御母君となられた。ゆえに英国皇帝とドイツ皇帝は御従兄弟で、共にビクトリア女王の皇孫殿…

「モーセの指導力が確信を引き起こした」

「そしてわれわれは身をめぐらして、バシャンの道を上って行ったが、バシャンの王オグは、われわれを迎え撃とうとして、その民をことごとく率い、出てきてエデレイで戦った。時に主はわたしに言われた、『彼を恐れてはならない。わたしは彼と、そのすべての…

ダニエル書講解27「欧州各皇室間の婚姻関係」

デンマークの故クリスチャン9世に、3王子3王女の6殿下があった。第一王子は父王に代わり、デンマーク王フレデリック8世として王位を継承した。第1王女は英国のエドワード殿下に嫁ぎ、アレキサンドラ太后となられた。第2王子ウイリアム殿下はギリシャ…

黙示録講解2「聖書の中心はキリスト」

そもそも本書を題して「ヨハネ黙示録」と称するのは、その昔このように命題した者の大きな過ちであったと言っても過言ではない。なぜならば、これは本書の冒頭に記すところの霊感によって与えられた「キリストの黙示」という題目に反するからである。コンコ…

「モーセに与えたヨケベデの感化力」

「信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び」(へブル11:24, 25) モーセが家庭の暖かい保護から離れたのは、ヨセフやダニエルよりも年少の時で…

黙示録講解1 預言の声に対する歴史の応答

第1章 黙示録の中心人物 イエス・キリストの黙示 「イエス・キリストの黙示。この黙示は、神が、すぐにも起るべきことをその僕たちに示すためキリストに与え、そして、キリストが、御使をつかわして、僕ヨハネに伝えられたものである。」−黙示録1:1 本書…

「神に忠実であることを決意したヨセフ」

「ヨセフは彼ら[彼の兄弟たち]に言った、『恐れることはいりません。……あなたがたはわたしに対して悪をたくらんだが、神はそれを良きに変らせて、今日のように多くの民の命を救おうと計らわれました』。」(創世記50:19, 20) ヨセフは、売られた隊商につ…

ダニエル書講解26 「分裂後の諸国」

「あなたが鉄と粘土との混じったのを見られたように、それらは婚姻によって、互に混ざるでしょう。しかし鉄と粘土とは相混じらないように、かれとこれと相合することはありません。」−ダニエル書2:43 この地上における世界大帝国はローマの滅亡をもって終わ…

「揺るがないアブラハムの信仰」

「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れて……彼を播祭としてささげなさい。」(創世記22:2) 神は、もう一度アブラハムの信仰を、最も恐るべき試練をもって試みる必要があるとお思いになった。もし彼が最初の試みに耐え、神の約束がサラを通して成…

ダニエル書講解25「ローマの分裂」

「あなたはその足と足の指を見られましたが、その一部は陶器師の粘土、一部は鉄であったので、それは分裂した国をさします。しかしあなたが鉄と粘土との混じったのを見られたように、その国には鉄の強さがあるでしょう。その足の指の一部は鉄、一部は粘土で…

「アブラハムの絶対服従」

「時に主はアブラムに言われた、『あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう』。」(創世記12:1, 2) 神は…

「神のみ言葉を力強く宣言したノア」 

「ノアはすべて神の命じられたようにした。」(創世記6:22) アダムに語られた言葉、すなわち罪とサタンはいつまでも勝利するわけではないということが、〔ノアによって〕くり返された。神を畏れる人々のための勝利がなければならなかった。人々の罪悪のゆえ…

ダニエル書講解24 「第4の王国」

「第四の国は鉄のように強いでしょう。鉄はよくすべての物をこわし砕くからです。鉄がこれらをことごとく打ち砕くように、その国はこわし砕くでしょう。」(ダニエル書2:40) この預言の解釈中、ここまでは一般の注解者が一致しているのである。すなわちバビ…

「岩のように立ったノア」

「主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め……た。しかし、ノアは主の前に恵みを得た。」(創世記6:6〜8) 世はあげて神の義と神の律法に反対し、ノアは狂信者だと思われた。サタンは、エバを誘惑して神にそむかせようとしたときに、「あなたがたは決して…

ダニエル書講解23「アレキサンダー大王の業績」

ダリヨスが倒れたので、アレキサンダーは最後の恐るべき敵がその戦場から一掃されたのを知った。それ以後彼は思うがままその時を費やした。すなわちある時は休息と享楽の為に、ある時は弱国に対する征服欲の遂行の為にその時を費やした。古代歴史家の記録に…

「わたしたちのために犠牲となられたキリスト」

「ただ、『しばらくの間、御使たちよりも低い者とされた』イエスが、死の苦しみのゆえに、栄光とほまれとを冠として与えられたのを見る。それは、彼が神の恵みによって、すべての人のために死を味わわれるためであった。」(へブル2:9) 主は人を純潔で清い…

ダニエル書講解22 「第3王国ギリシャの台頭」

ギリシャとペルシャとの間の争闘の原因および詳細については、我々は特にこの事件に捧げられた歴史に譲ることとして、ここではその決勝戦は紀元前331年にアルベラにおいて戦われ、その時ギリシャ軍はペルシャ王がかつて所有した領土にも匹敵する大領土の…

「神と共に歩んだエノク」

「信仰によって、エノクは死を見ないように天に移された。……彼が移される前に、神に喜ばれた者と、あかしされていたからである。」(へブル11:5) 品性の改変を行う神の知識は、わたしたちが大いに必要としているものである。もしもわたしたちが神のご目的を…

ダニエル書講解21 「第二王国メド・ペルシャの国情」

「あなたの後にあなたに劣る一つの国が起ります。」ここに国という言葉が用いられているが、読んで字の如く王国を意味する事を示している。であるからネブカデネザルに対し、「あなたはすなわちこの金の頭です」と2人称代名詞を用いているが、これは王その…

11月「どのようにして人々はキリストを映してきたか 」

光を担うべき神の子供たち 「そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」(マタイ5:16) 神は、一人の人間の思いや判断が支配力となるようにとは…