「天の全能者に寄り頼む」

 「われらの神、主の恵みを、われらの上にくだし、われらの手のわざを、われらの上に栄えさせてください。われらの手のわざを栄えさせてください。」(詩篇90:17)


 あなたの子供たちは、愛情に満ちたキリストのような精神を養い、自分たちの怒りっぽい気質を抑制するよう教えられねばならない。子供たちが神の奉仕を愛し、娯楽の場所よりも礼拝の場へ出席することを喜ぶように導きなさい。宗教は生きた原則であることを彼らに教えなさい。もしもわたしが、宗教は単なる感覚であるという考えの元に育てられていたなら、わたしの人生は無益なものになっていたであろう。しかしわたしは、天とわたしの魂の間に感情を決して入り込ませない。わたしの感情がどうであっても一日のはじめに、昼に、夜に神を求める。それはわたしが生きた力の源である方から力強さを引き出すことができるためである。
 お母さん方、……あなたがたは子供たちの思いを美しいものにし、子供たちの品性の麗しさを養うことにあなたの時間をあてないのであろうか。天の全能者により頼み、あなたの子供たちが天の王国で居場所があるように子供たちを訓練し、エホバの御座が続くかぎり持ちこたえることのできる命を確保するために、力と知恵をこのお方に求めるべきではないだろうか。……
 おそらく母親は、子供たちがおやすみなさいのキスも祈りもしてもらえないまま寝ている間に、毎晩夜なべをしているのであろう。彼女は、子供たちの感じやすい心を愛のひもで自分自身に結びつけていない。「あまりにも忙しい」から。……
 ある人々は、わたしたちがどうしてそれほどまでに家庭の宗教と子供について話すのか不思議に思うかもしれない。それは、非常に多くの人が、家庭の義務をあまりにもなおざりにしているからである。両親方、あなたがたは神のしもべとして、あなたがたが世話をするようにと委ねられた子供たちに対する責任がある。子供たちの多くは敬神の念なく成長し、無宗教で無関心、感謝の念なく、汚れたまま育っている。
 もしもこの子供たちがきちんと訓練を受け、躾られているなら、主のご品性と訓戒を受けて成長するなら、天の御使があなたの家庭に臨在するであろう。もしもあなたがたが真の宗教伝道者であるなら、あなたがたは神のみ働きにおける有能な働き人として、子供たちをあなたのそばに立つのにふさわしい者と……するであろう。
 主の働きと奉仕に結びついた家族を見るのは、社会に何という良い印象を与えることであろうか。そのような家族はキリスト教の本質に益となる力強い説教である。子供たちに感化を及ぼす家族の働きには影響力があり、他の人々はアブラハムの神が彼らと共におられるということを見る。そして子供たちにそのような力強い影響力を持つものは家庭を越えて、他の人々の人生に影響を及ぼす。クリスチャンであると公言する人々の家庭が正しい宗教の形をとっているなら、彼らは善のために力強い感化力を及ぼすであろう。彼らは本当に「世の光」となるであろう。(サインズ・オブ・ザ・タイムズ1886年1月14日)

よろしくお願いいたします。

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