9「全能」であられる神

 「今いまし、昔いまし、やがてきたるべき者、全能者にして主なる神が仰せになる、『わたしはアルパであり、オメガである。』黙示録1:8
 ここに「アルパであり、オメガである」とあるが、このアルパとはギリシャ語アルファベットの最初の文字、オメガとはその最期の文字の事であり、神が全能の神であり、かつ彼を離れては全宇宙も哀れにも空しいものであるとの大事実を示しているのである。この「全能」という言葉は黙示録の特殊な言葉の一つであるが、これはキリストに対しても等しく用いる得るものである。すなわち彼はご自身と父なる神を世にあらわす為に、あたかも旧約聖書出エジプト記第3章13,14節において、神が自らを指して私は独立的存在であり永久不易の神であると宣言されておられるように、彼もまたしばしば「有」との言葉を用いた。なおキリストは「朽ちることのないいのちの力によって」(ヘブル7:16)恵と栄光の王国の始めであり終わりであられるのである。

ブログ村ランキングに参加しています。
もしよろしかったら、クリックお願いいたします。

 ↓↓↓  

にほんブログ村 哲学・思想ブログ プロテスタントへ
にほんブログ村