24「試練に対する勝利」

 この教会に対してキリストは「最初の者であり、最後の者である。死んだことはあるが生き返った者」として表されているが、彼は世の初めより父なる神と共にいまして宇宙の創造者であられるだけではなく、今もなお信じる者のうちに新たな心を創造される方である。彼は自ら十字架につけられて最も残忍な死を味わわれたのだが、いまや再び、栄光のうちに生きられるのである。であるから死に至るほどの恐怖すべき迫害が起こっても「永遠に生きておられる」キリストを信じる者には必ず勝利と永遠があたえられるであろう。同情と慈愛に輝く救い主の目は試練の中にある者の上に常に注がれているのである。
 キリストは信者の上に降りかかる試練が悪をなした結果ではなく、神を恐れる者の善き行為が悪者の罪を責めるので、彼らの怒りを招き迫害を受けるのであるという事をご存知である。聖徒たちは常に曲解され、また自分の罪を罪のない者に転嫁しようとする狡猾な人々によってあたかも大罪人のように訴えられるであろう。しかし死に打ち勝たれた救い主が我等の動機と希望とを知り尽くして下さる事は何と幸福なことでないだろうか。

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