「品性を形造る」
「従順な子供として、無知であった時代の欲情に従わず、むしろ、あなたがたを召して下さった聖なるかたにならって、あなたがた自身も、あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい。」（ペテロ第一1:14,15）
キリストの恵みによる改変させる力は、自分自身を神の奉仕に捧げる者を形造る。贖い主の御霊を吹き込まれて、彼は自己を否定し、十字架を取り上げて、主人であるお方のためにどのような犠牲をも払う準備ができる。もうこれ以上、自分の周りで滅んでいく魂に無関心ではいられない。彼は利己心を超越する。キリストにあって再創造され、利己心は生活のうちに居場所がなくなる。彼は、罪の奴隷から自分を贖って下さったキリストに、自分の全存在が所属していることに気づき、自分の将来の一瞬一瞬は、神のひとり子の尊い血で買われていることに気づく。（教会への証7巻9,10）
キリストはわたしたちの模範であり、キリストに従う者たちは自分たちの楽しみを求めることをしないので暗闇の中を歩くことがない。神に栄光を帰すことが、彼らの生涯の絶えざる目的である。キリストは神のご品性を世に表された。主イエスは、このお方はすべてのことを良くなされたと人々が認めざるを得ないほど、正しく生きられた。世の贖い主は、世の光であった。なぜならこのお方のご品性は欠点がなかったからである。このお方は神のひとり子であり、天のすべてのものの相続人であったにもかかわらず、怠惰で放縦な模範を残されなかった。……
キリストは人をおだてられたことがなかった。このお方は好意や称賛を得るためにご自分の正直な高潔さの方針を変えられることはなかった。このお方は常に真理を表された。優しさの律法はこのお方の唇にあり、このお方の口には偽りがなかった。自分の生涯をキリストの生涯と比べ、このお方を個人的救い主とする者たちに与えられる恵みを通して、義の標準に到達しよう。キリストに従う者たちは、自由な完全な律法を絶えず見るのであり、キリストによって与えられた恵みを通して、神のご要求に従って品性を形造るのである。（彼を知るために156）
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