116「神の鞭」匈奴王アッチラ

 「第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。この星の名は『苦よもぎ』と言い、水の三分の一が『苦よもぎ』のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。」黙示録8:10,11
 これは「神の鞭」と自称する匈奴族アッチラによって東方からローマに下された連続的刑罰を表示するものである。なおこのアッチラはおそらくトルコ人であったと推定されるが、彼は部下の者等から超人視されていた。彼が預言舞台に現れてきたのは、ゲンセリックの終焉よりよほど以前の事であり、その匈奴王としての即位は紀元433年に該当する。当時彼は東ローマにむかって法外な貢税を強制するとともに、いたくこれを苦しめ、ついに441年ローマに攻め入って、コンスタンチノーブルまでの道筋をことごとく荒らしまわった。その残忍さは、先のアラリックおよびゲンセリックの二将が寄り合って戦いをしてもこうはならないと思われるものであった。「アッチラは自分が馬蹄を踏むところには草も生えないと豪語した」とギボンは記している。彼は紀元453年に卒中で倒れたが、実際その生存中「河」をもって象徴されまたイタリー以東を領するローマ帝国を苦しめることは言外の沙汰で、いわゆる略奪、飢饉、脅威、死等の「苦い水」を飲まされた者の数は幾千であることを知らなかったのである。彼はこのようななすべき業を終えて死した。

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