「全人格のために」

 「どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。」(テサロニケ第一5:23)

 聖書に示されている清めとは、全存在―霊と魂と体―を含むものである。……キリスト者は、自分たちのからだを、「神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物として」ささげるように命じられている。そうするためには、彼らのすべての能力を、なしうる最上の状態に保たなければならない。肉体的、または知的能力を弱める習慣はすべて、人間を創造主に奉仕するのにふさわしくない者にする。……キリストは、「心をつくし…て、主なるあなたの神を愛せよ」と言われた。心をつくして神を愛する者は、その生涯をもって最上の奉仕をすることを望み、神のみこころを行なう能力を増進させる法則に、心身のすべての能力を調和させようと常に努力する。彼らは、食欲や情欲をほしいままにして、彼らの天の父にささげる供え物を弱めたり汚したりしないのである。(各時代の大争闘下巻202)
 神はわたしたちが持っているすべてのもの、すなわち精神と魂と体、そして霊に対して、ご自分に権利があることをわたしたちに気づかせたいと思っておられる。わたしたちは創造により、また贖いによって神のものである。わたしたちの創造主として、神はわたしたちに完全な奉仕を要求しておられる。贖い主として、神はわたしたちに権利ばかりでなく、愛、すなわち、類のない愛を要求しておられる。……わたしたちの体も、魂も、生命もそれらが神の惜しみない賜物であるというばかりではなく、神が絶えず恩恵として、わたしたちに満たしてくださり、わたしたちが自分に授かっている能力を用いるための力をも与えて下さっているからである。………
 わたしたちを贖うために死なれたキリストに献身しようではないか。もし、あなたが献身するなら、彼はあなたの良心を活気づけ、心を新たにし、愛情と思いを清め、彼に奉仕するために、あなたのすべての力を整えてくださる。イエス・キリストはあなたのあらゆる動機、あらゆる思いを支配なさるであろう。
 神の子である者は品性にキリストをあらわす。彼らの働きは神の御子の無限の優しさと、思いやり、そして愛、また純潔でかぐわしくされている。そして心と体がもっと完全に聖霊にゆだねられるほど、神に対するわたしたちの供え物という芳香はもっとすぐれたものになる。(SDAバイブル・コメンタリー7巻909)

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