155「フランス革命」


 「この王は、その心のままに事をおこない、すべての神を越えて、自分を高くし、自分を大いにし、神々の神たる者にむかって、驚くべき事を語り、憤りのやむ時まで栄えるでしょう。これは定められた事が成就するからです。」ダニエル11:36

 ここに紹介された王は前節の法王権を代表することは出来ない。なぜならもしこれが法王権であるとするならば法王権は本節に記載してある内容と一致しないからである。
 また37節には「いかなる神をも顧みないでしょう」と記してあるが、これもカトリックにはあてはまらない。なぜならカトリックでは実際の信仰はともかく、表面公然と神、およびキリストを拒否した事はないからである。またこれを他の王と解釈することのできない理由は、聖書に明らかに「この王」と記してあるからである。しかし著名な聖書学者は「この王」ではなく、「ある王」と訳してあるから、ここには全然新しい権力が活舞台に紹介されていることが明白である。
 この預言が成就するためにはこの権力に三つの特徴が現れなければならない。すなわち第一、この権力は前節に記された「終わりの時」の初期にあたり、本節に記された特徴を発揮すること、第二、この権力はその意のままに事を行う事、第三、この権力は無神論を主張すること、あるいは最後の二特徴を一にすれば彼の意のままをなす事が無神論となって現れるということである。そしてこれはかの有名なフランス革命を指していったものである。ヴォルテールのまいた種は多くの実を結んだわけである。高慢な無神論ヴォルテールは次のように豪語した。「余は12人の人がキリスト教を創立したということを聞き飽きてしまった。余はこれを転覆するにはただ一人で十分である事を証明するであろう。」すなわち彼は、ルソー、ダランベル、デイドロ、その他の人々と相提携してこの働きを進めた。そして彼らは「風をまいて狂風をかりと」った次第である。彼らの努力はついに西暦1793年の恐怖時代を出現させた。その時フランスは国家として聖書を捨てまた神の存在を否定した。
 「宇宙の創造者に公然と反旗を翻した国は世界中でただフランスだけである。どこの国にも一個人として無神論を唱え、あるいは神を汚す者は沢山あった。また今後も沢山あるであろう。しかしながら国民議会の決議によって無神論を唱え、首都の全市民と全国にわたる大多数の男女国民がこの決議を謳歌し、また喜び踊った国は世界史上フランスあるのみである。(Blackwood’s Magazeine,Nov.1870.)
 しかしながらこれ以上さらに著しい特徴がこの権力によって成就されている。・・・

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