「遅すぎた!遅すぎた!」

 「わたしは、第三天使の使命が終わろうとしている時をさし示された。
神の民には天来の力がやどり、彼らは働きを完成して、目の前の試練の
時に対する備えができていた。彼らは、後の雨、すなわち神のみ前より
来る慰めを受け、生けるあかしが復活していた。最後の大いなる警告が
至る所で叫ばれ、それは警告を受け入れたくない地上の住民をわき立た
せ、怒らせた。
 わたしは天使たちが、天をあちこちと飛びまわっているのを見た。墨
入れを持った1人の天使が、地上から帰ってきて、自分の働きの終わっ
たことを報告した。そこで聖徒の数がかぞえられて封印された。すると、
それまで十戒の納められている箱の前で奉仕しておられたイエスが、香
炉を投げ捨てられるのをわたしは見た。彼は両手をあげて、大きな声で、
「事はすでに成った」と言われた。イエスが「不義な者はさらに不義を
行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、
聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」と厳粛に宣告される
と、天使の万軍は冠をぬいだ。
 各人の判決は生か死かのいずれかにきまっていた。イエスが聖所で奉
仕しておられた間に、審判は死せる義人から次に生ける義人へとつづけ
られていたのである。キリストは、ご自身の民のために贖いをなして彼
らの罪を消し去り、み国を受けておられた。み国の民はもうできあがっ
ていた。小羊なるキリストの婚姻は終わった。「国と・・・・・・全天下の国々
の権威とは」みなイエスと救いを継ぐ者とに与えられ、イエスは王の王、
主の主として治められることになった。

 イエスが至聖所から歩いてこられると、衣の鈴が鳴るのが聞こえた。
そして外へ出られると、暗黒の雲が地上の住民をおおった。その時は、
もう、不義な人類と神の怒りとの間には仲保者がおられない。イエス
神と不義な人類との間に立っておられた時には、地上の住民は抑制され
ていた。しかしイエスが、人類と天父との間からしりぞかれた時に、そ
の抑制はとり除かれ、サタンは、最後まで悔い改めない人々を完全に支
配するようになった。イエスが聖所の中で奉仕しておられる間は、7つ
の災害を地上に注ぐことはできなかった。しかし聖所におけるイエス
働きが終わり、その執り成しが終わると、もう神の怒りをとどめる何も
のもなく、それは、これまで救いを軽んじ、譴責を憎んできた不義な罪
人の、おおいなき頭上にはげしく破裂した。イエスの執り成しが終わっ
た後の、恐ろしい時に、聖徒たちは、仲保者なしで、聖なる神の御目の
前に生きていた。各人の判決はきまり、宝はかぞえられた。イエスは天
の聖所の第一室に、ちょっとの間とどまられた。イエスが至聖所におら
れる間に告白された罪は、罪の創始者であるサタンの上に置かれ、彼が
その刑罰を受けねばならなかった。
 それからわたしは、イエスが祭司の服をぬいで、王の衣を身につけら
れるのを見た。イエスの頭上には、幾つもの冠がかさなり合っていた。
エスは天使の万軍にとりかこまれて、天を出発された。苦難は地の住
民にふり注いでいた。ある者は神の不当を鳴らし、ある者は神をのろっ
ていた。また中には、神の民にとびついて、神の刑罰からのがれるには
どうしたらよいか教えてほしいとたのむ人たちもあった。しかし聖徒た
ちは、彼らのためにどうすることもできなかった。罪人のために最後の
涙が流され、最後の苦悩の祈りがささげられ、最後の重荷が負われ、最
後の警告があたえられていたのであった。彼らを招く恵みのやさしい声
は、もう聞かれなかった。聖徒たちと全天が彼らの救いに関心を示して
いた時に、彼らは、自分自身に関心を持たなかった。生と死とが彼らの
前に置かれていたのであった。多くの者は生を望みながら、それを手に
入れるために努力しなかった。彼らは生をえらばなかったので、もはや
不義をきよめる贖いの血もなければ、「いましばらく罪人をゆるしたま
え」と叫んで、訴えてくださる憐れみ深い救い主もおられない。
 「事はすでに成った」という恐ろしいことばを聞いた時に、全天はイエ
スと1つになったのである。救いの計画は成し遂げられたが、しかし、
えらばれて救いにあずかった者は少なかった。恵みのやさしい声が消え
ると、悪人たちは恐怖にとりつかれた。「遅すぎた!遅すぎた!」という
ことばを、彼らは恐ろしい気持ちではっきりきいた。
 神のみ言葉を尊んでいなかった人々が、海から海へ、北から東へとさ
すらいながら、神のみ言葉を求めて、あちらこちらへと急いでいた。天
使は言った。「あの人たちは、神のみ言葉を見つけることができない。地
にはききんがある。それは、食物に飢え、水にかわくききんではなくて、
神のみ言葉を聞くことのできないききんである。彼らは、神からただ1言
のおほめのことばをいただくことさえできるなら、何ものも惜しまない
だろう。しかし彼らは飢え渇きつづけねばならない。彼らは来る日も来
る日も救いを軽んじ、天の宝や勧めよりも、この世の富やこの世の快楽
を大事にしていた。彼らはイエスをこばみ、彼の聖徒たちをあざけった。
けがれたものはいつまでも、けがれたままなのだ」と。
 災害の結果に苦しんで、悪人たちの多くは怒りに燃えた。それは恐ろ
しい苦悶の光景だった。親は子供たちを激しく非難し、子供たちは親を、
兄弟は姉妹を、姉妹は兄弟を非難していた。「あなたがわたしに真理を信
じさせまいとしたのだ。そうでなければ、こんな恐ろしい目に会わずに
すんだものを」と言って、大声で泣きわめくのが、四方から聞こえた。
人々は、激しい憎しみをもって牧師たちに向かい、「あなたは、わたした
ちに警告してくれなかった。あなたは、全世界の人が悔い改めて救われ
る時が来ると言ったではないか。あなたは、平和だ、平和だと叫んで、
恐怖心の起きるたびに、それを静めてしまって、こんなことになるとは
言わなかったではないか。わたしたちに警告する人があると、あれは狂
信者で、わたしたちを滅ぼす悪い人たちだと、あなたは言ったではない
か」と言って、彼らを責めた。しかしわたしは、牧師たちも神の怒りを
まぬかれないのを見た。彼らの苦しみは、人々の苦しみよりも10倍も
激しかった。」ー初代文集

 親愛なる再臨信徒の皆様!間もなく恩恵期間は終わり、
エスが聖徒たちを迎えにこられるでしょう。
その時、「遅すぎた!遅すぎた!」との叫びをあげないために、
今、神の御心を求めましょう。
 あなたのご連絡を心からお待ちしております。


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