SDAと宗教統一運動10

Ⅲ―危険な妥協


 著名なプロテスタント教会の指導者たちが、セブンスデー・アドペンチスト教会の最高指導者たちと対話を交わし、最終的に次のように宣言した。
 「私たちは今まで悪く言われてきた忠実な信徒たちの団体に義を行ない、私たちの思いと心に、彼らも救われた兄弟たちと同様、キリストの体の一員であると認めることを嬉しく思う。」-Time Magazine[USA]、1956年12月 31日
 SDAの指導者たちは新しい考え方を次のように宣言した。「私たちは、ひとたび伝えられた信仰の大いなる原則において、私たちの同僚であるキリスト教諸教団と一つである。」(Questions on Doctrine[SDA book]、p.32)
 様々な出版物によれば、SDA指導者たちはカトリック教会に対するどんな批評も自制し、カトリック教会に対する攻撃的な書物の販売も取り消すようにと決めた。このような偽りの宗教制度は「嫌悪しそれを避ける」べきであり(各時代の大争闘下巻330頁)、彼らの「罪は暴露される」(各時代の大争闘下巻376頁)という、預言の霊の宣言を忘れたように見える。

 オーストラリアのカトリック教会の新聞は次のように述べた。

 「1940年アドペンチスト教会のサインズ・オブ・ザ・タイムズ出版所によって発行された本の中で、法王を「反キリスト」として、また黙示録の「獣」として表現している「This Mighty Hour」という本が、カトリック教会に損害を与えるものとして、セブンスデー・アドペンチスト教会の出版物に対する社会的な抗議が起こった。読者たちの手紙によってカトリック教会女性社会協会は社会的な反対運動を起こした。ホテルと宿泊業界の所有主たちを含めて、多くの者はSDA教会の三育健康食品会社とその他のSDA教会から出された品物を買うことを拒否した。その結果、三育健康食品会社は新聞社に連絡して、問題を起こした出版物に対する遺憾の意を表わした。三育健康食品会社の南オーストラリアのビクトリア州タスマニア州の担当者に今、彼らはその本を再版したことを遺憾に考えており、あらゆる方法を尽くして販売された本を確実に回収すると約束した。
 担当者の証言に反論するセブンズデーアドベンチスの信徒たちから電話が私たちの事務室にかかってくるが、私たちは担当者の証言は間違いないと確信している。
 最近発行された本が私たちの関心を引いていないので、上記の本、すなわち問題を起こした本も年とともに消え去ったようである。アドバケイト(カトリック教会の新聞の名前)は、最近の三育健康食品会社の広告を良いしるしとして受けとめている。
 私たちの購読者たちの抗議を受けてから、私たちは、ヤラセイット・ハウトンにあるセブンスデー・アドベンチスト連合部会に連絡して、L.ジョーンズ牧師と対話した。彼は問題となった本は、40年代初めごろ回収されており、もうそれ以上販売されていないと語った。その著者は最近オーストラリアを訪問して、この本について質問を受けた。ジョーンズ牧師によれば、著者は現在、もし自分がその種類の本を出版するなら、異なった形で出版したいと語ったと伝えで来た。ジョーンズ牧師は宗教団体の間に新しい風潮が存在しており自分が知っているかぎりでは……このような種類の問題とされる本はもうそれ以上セブンズデー・アドペンチスト教会は販売しないだろうと付け加えて語えたのである。」−The Advocate[Catholic paper in Australia]、1964年2月13日.           
 ドイツのカトリック新聞は次のように言う。
 「外部の人は家族の争いに干渉してはならない。SDAのことは彼ら自らが解決しなければならない。私たちはSDA教会の真の立場をとやかく論じて問題を起こしたくないが、・・・・・1914年にレドイツのSDA教会では2%の信徒が除名された。その理由は、戦争に参加することと安息日の問題がSDAの教理に忠実な者のなすべきことではないと、彼らが信じたからであった。除名された信徒たちは、彼ら自身をアドベンチストの教理の真の擁護者であり、遵守者であると考えている。・・・・1936年の春、この『改革運動』は廃止され、全国にかけて禁止されたが、これは彼らが宗教的な行動の下で、国家的社会主義の見解に反対することを追求していたからである。そして、その結果彼らには、牢獄や捕虜収容所に監禁されるかたちの刑罰が下されたのである。・・・ドイツのSDA改革運動は、以前から組織されて認められでいるSDA教会が、やみの力とよりよい関係を求めており、戦争の時には安息日の戒めを踏みにじったと考えており、また、ナチ政権に服従し、肉食を禁じず、離婚した者の再婚を許し、救いにあずかる者の数を144、0 0 0 人以上だと教えていることについて、その誤りを譴責している。
 ・・・しかし、私たちにとって重要な事項がある。このSDA教会は、「カトリック主義に対抗するどんな扇動もしない』とはっきり私たちに宣言しているのである。」-Paulinus(Catholic paper in Germany),1953年3月8日

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