「罪の奴隷から神の王子へ」

  「その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。(創世記32:28)

 「エサウのためであった父の祝福を、欺いて手に入れたために、ヤコブは兄が殺そうとしているという警告を受け、自分の生命を守るために急いで逃げた。長年の逃亡生活の後、彼は神の指示によって、妻や子供たち、家畜の群や召使いと共に故郷へ向かった。国境近くへ来た時、エサウが戦士をひきつれた砂漠の族長として近づいているという知らせに、それが疑いもなく復讐のためであることを知って、彼は恐怖に満たされた。・・・自分の苦悩を目撃させないように家族を先に送り出して、ヤコブは神に嘆願するため一人残った。」(原稿85,1908年)
 「人生の一大危機にあってヤコブは祈るためにひれ伏た。彼はただ一つのかけがえのない目的、すなわち品性の改変を求める気持ちに満たされた。しかし彼が神に嘆願している間に、敵と思われる者が彼の肩に手をかけたので、彼は一晩中自分の生命のために格闘した。しかし彼の魂の目的は生命そのものの危機によっても変わらなかった。体力をほとんど使い果たした時、み使いは神の力をあらわした。そのひとふれによって、ヤコブは争っていた相手がどなたであるかを知った。痛手を負い、無力なまま、彼は救い主の胸にすがりつき、祝福を嘆願し続けた。ヤコブは熱心にその嘆願を止めようともしなかった。キリストは『わたしの力にたよって、わたしと和らぎをなせ』というみ約束によって、この無力な悔い改めた魂の嘆願を受け入れられた。ヤコブは『わたしを祝福してくだらないなら、あなたを去らせません』という堅い決意をもって嘆願した。この粘り強い精神は、父祖と格闘されたお方によって吹き込まれたのであった。彼に勝利を与えたお方は、『あなたが神と人とに力を争って勝ったから』と言われて、ヤコブからイスラエルと、彼の名を変えられた。ヤコブが虚しく、自分の力で格闘して得ようとしていたそのものは自己放棄と堅い信仰を通して得られた。」(原稿、日時不詳)

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