「前もって示されたキリストの初臨」

 「信仰によって、モーセは、成人した時、パロの娘の子と言われることを拒み、罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び。」(ヘブル11:24,25)

 モーセに王座が確保されていた時、神の御言は、彼の同胞を最低の身分と奴隷に圧迫していた圧倒的な重みを、取り除けるように彼の心を動かされた。彼の心はあたかも、自分白身が、レンガ作りの窯で労働をさせられている奴隷で、最低の身分にいるかのように悲しみに痛んだ。彼らは残酷なむちのもとで苦しんでいる奴隷であった。彼らはパロから最も身分の低い農奴にいたるまでの全エジプト人から軽蔑され、恥を受ける者であった。
 しかし主はこの圧迫された民族を連れ出すための人としてモーセを選び出され、四十年間の流浪により、神の訓練のもとで、働きの準備をさせられた。ご自分の同国人の邪悪な性質を理解して、またどれ程強情で、無分別であるかを知り、彼らがご自分を裏切るということを理解した上で、彼は器となるために、あらゆる権利を失ってしまうことを予測しながらも、民の救出を成し遂げる方法と手段をお考えになった。しかし神は火で燃えながらも焼き尽くされない柴の中にご自身を現わされ、モーセをご自分の代行者として選ばれた。…
 モーセは神の共労者になることを受け入れた。もし彼がヘブルの捕われ人の救出という大目的に幾分かでも役割を果すなら、軽蔑と憎しみ、また迫害とおそらくは死をも彼の運命となるということを彼は知っていた。…彼はかつてパロの軍隊の将軍として絶大な人望を得たことがあった。そして彼は今自分の名前が曲解され、偽り伝えられることを知っていた。しかし彼は「キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富」と考え、尊んだ(ヘブル11:26)。彼は前途の王の冠を脇へ置き、圧迫され、悩んでいる彼の国民の重荷を取り上げた。(手紙1896年116)
 モーセイスラエルの子らを縛っているくびきを壊すために、神に選ばれた。そして…その働きにおいて、彼は人類家族の上にあるサタンの力を破り、サタンの力によって捕虜にされている人々を救い出すキリストの初臨を前もって示した。(1T291)


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