「絶えざる前進を目指して」


 「油断することなく、あなたの心を守れ、命の泉は、これから流れ出るからである。」(箴言4:23)


 真に熱心な人は、わたしたちの世にほとんどいないが、しかしそういう人たちが大いに必要とされている。精力的な人物の模範の影響は遠くまで及ぶ。彼には他人に及ぼす電力がある。彼は自分の働きにおいて困難に直面するが、彼には気力があり、自分の道がふさがれるのを許すことなく、すべての障害を打ち破るのである。……
 すべての道にいばらがある。主の導きに従う人はすべて、失望や苦難、また損失に遭うことを予期しなければならない。しかし真の勇士の精神は、彼らがこれらに打ち勝つのを助けてくれる。多くの者はうわべの困難を大げさにしてしまい、そして自らを憐れんで、落ち込んでしまう。このような者は、自ら完全な変革をなす必要がある。彼らは骨折り仕事を推し進め、またすべての子供じみた感情に打ち勝つために自分自身を律する必要がある。彼らは取るに足らない仕事で人生を過ごすべきではないと決心しなければならない。彼らに何かを成し遂げ、そしてそれを行う決心をさせなさい。
 多くの人は良い決心をする。しかし彼らはいつも何かを始めるが、決してそれを成し遂げることがない。彼らの決心はどれもみな話だけで終わる。多くの場合、もし彼らがもっと精力的になって、障害にも負けずに何かを成し遂げていたなら、彼らは、はるかに健康であったのである。
 すべての人は生涯において目的、目標を持つべきである。思いの腰に帯を締めるべきである。そして磁石が南北を指しているように、思想がその点にとどまり続けるように訓練されるべきである。思いは、よく練られた計画に従って、正しい水路に向けられるべきである。そのとき、あらゆる一歩が前進のための一歩となる。空虚な考えや成り行き任せの計画に従って時間が無駄にされることはない。価値ある目的をいつも視野に入れているべきである。そしてあらゆる思想と行動がそれらを成し遂げる方向に向かうべきである。取り掛かったことを実行するために絶えず目的を定めていなさい。
 この世の生涯における成功もしくは失敗は、大いに思想がどのように律せられるかにかかっている。もし思想が、神が導かれるとおりに支配されるならば、それらはより大きな献身へ導くような主題におかれるのである。もし思想が正しければ、言葉も正しいものとなる。……
 人生の……黄昏は、朝日よりも円熟し、実り多いものとなれる。それは西の丘の向こうに沈むときまで、規模や明るさを増し加え続けることができる。……あなたの心と思いを絶えず働かせることによって若々しく保ちなさい。……
 聖書は知的教養のために世界で最高の書物である。そこに提示されている偉大な主題、これらの主題を取り扱う際の威厳に満ちた単純さ、天の奥義に降り注ぐ光が理解力に力と活力をもたらすのである。(レビュー・アンド・へラルド1886年4月6日)

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