「家庭における快活さは幸せを促進する」

 「ここちよい言葉は蜂蜜のように、魂に甘く、からだを健やかにする。」(箴言16:24)


 母は快活な、満足した、愉快な性質を養うべきである。そのために払う努力はすべて子供の肉体の健康と道徳的性質の上に豊かに報いられる。快活な精神はその家族の幸福を増進し、自分自身の健康をも増大する。夫は同情と不変の愛情をもってその妻を助けるべきである。もし妻を家庭の太陽のように、はつらつとうれしそうにしておきたければ、夫は妻が重荷を負うのを助けなさい。夫の親切と愛にみちた礼儀は彼女にとって尊い励ましとなり、夫が与えた幸福は夫自身の心にも喜びと平安をもたらす。……
 子供に対して、神の代りにならなければならない父や母の名誉と責任は大きなものである。その品性と日常生活および教育法が幼い子供に向かって神の言葉を説明するのであって、その感化こそ子供に神の保証を確信させるか、失わせるかのどちらかである。
 生活態度に真に神をあらわし、神の約束やいましめが子供の心に感謝と敬神の念を起させる両親、優美、正義、忍耐によって神の愛と正義と忍耐を子供に伝える両親、愛し、信頼し、服従することを子供に教えることによって天の父を愛し、信頼し、服従するように教えている両親は幸福である。こうしたたまものを子供に与える親は、世のどんな宝よりも尊い宝、永遠に残る宝を子供に授けることになる。
 どの母親も自分に託された子供のことで、神から与えられた神聖な責任を持っている。「このむすこ、娘をわたしのために教育しなさい。永遠に神の宮で輝くようにその品性を宮殿のようにみがきなさい」と、神は言っておられる。……
 天には神がおられ、その御座から出る光と栄光は子供が悪の力に抵抗できるようにと教育に努力している忠実な母親の上にくだる。これほど重要な働きはほかにない。母親は画家が画布の上に美しい肖像をえがき、彫刻家が大理石を刻むのと違う。また著述家が力強い言葉でりっぱな思想を表現したり、音楽家が美しい感情をメロディーに表現したりするのとも異なり、神の助けによって人の心の中に神のごとき姿を育てるのが母親の仕事である。
 このことを理解している母親は与えられた好機をこの上もない尊いものと考えるであろう。そして自分自身の品性と教育法によって、その子供に最高の理想を示そうと熱心に努力する。……勤勉に神の言葉を学び、卑しい仕事や義務を繰り返していく間に、日常の経験が唯一の真の生命であるキリストをほんとうに反映することができるように、キリストを注視していくのである。(ミニストリー・オブ・ヒーリング345〜348)


よろしくお願いいたします。

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