35 第4章 ネブカデネザル王の改宗

 「ネブカデネザル王の詔勅
 「ネブカデネザル王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に告げる。どうか、あなたがたに平安が増すように。いと高き神はわたしにしるしと奇跡とを行われた。わたしはこれを知らせたいと思う。ああ、そのしるしの大いなること、ああ、その奇跡のすばらしいこと、その国は永遠の国、その主権は世々に及ぶ。」ダニエル書4:1〜3

 本章は「記録に残れる最も古い詔勅で始まっている」とクラーク博士は言っている。これはネブカデネザル王の筆によるものとして、正規の形式で発布されたものである。これはただ少数の人々ではなく、全世界に住む庶民、諸族、諸官に神が彼になされた驚くべき事件を知らせたいと思った。人は神が与えられた恩恵と祝福とはいつでもこれを喜んで発表するものであるが、我々はまた神が懲らしめのために与えられた懲罰をも、これを喜んで語らなければならない。この点においてネブカデネザルは我々に良い模範を残している。以下本章の記録によってそれを学ぶことができる。彼は自分の傲慢であったことを正直に告白し、神が彼を懲らしめるためにとられた方法をも発表している。彼は真の悔い改めと謙遜な精神より自ら進んで神の権威を賛美し、かつその名を尊ぶ事を示すことは善事であると考えた。また国に関してはもはやバビロンが永久不滅であるとは主張せず、絶対的に神に服従し、神の国のみが永遠の国でその権は世々限りなく続くことを承認したのであった。

 
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