「家庭を確立する」

 「家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ。」(箴言24:3)

 アダムの助け手としてエバを与えられたお方が結婚の祝いの席上で最初の奇跡を行われた。……こうしてキリストは婚姻を是認し、御自ら制定された制度として認められた。キリストは男女が清い結婚によって結ばれ、天の家族の一員として認められるような、りっぱな家族を育てあげるようにお定めになった。(ミニストリー・オブ・ヒーリング329)
 神の他のよい賜物と同様に……結婚は、罪によって悪用されてきた。しかしその本来の清らかさと美しさを回復するのが福音の目的である。……
 キリストの恵みが、そしてこれのみが、この制度を神の意図された通りのもの、すなわち人類の祝福と向上の手段となすことができる。こうして人間の家族は、その一致と平和と愛によって、天の家族を代表することができるのである。社会の状態は、この神聖な関係に関する天の理想とは、あまりにもかけはなれた状態である。
 しかしながら、交わりと喜びを望んでいたにもかかわらず、苦さと失望を経験した人々に、キリストの福音はなぐさめを与える。キリストの御霊によって与えられる忍耐と柔和が、苦い運命を甘く楽しいものにするのである。キリストが宿っている心は、キリストの愛に十分に満ち足りているので、自己に同情や関心を引こうとあせることがない。また魂を神にささげているために、人間の知恵の及ばないことを神の知恵がなしとげてくださる。神の恵みの啓示によって、かつては互いに離れて無関心であった人々の心が結ばれる。……
 もしキリストを助け手とするならば、男も女も自分のために定められた神の理想に達することができる。愛による信頼によって、キリストは自分をささげた人のために人間の知恵ではできないことを恵みによって成就なさるのである。神の摂理は天から与えられた絆によって心と心が結ばれることを可能にする。愛とは単に柔らかいお世辞の交換ではない。天の織機は地上の織機で織ることができないほど一段と緻密に、またしっかりと縦糸と横糸を織り合わせ、その結果、薄い布でなく、もちのよい、試験や試練にも耐える織物となる。切れることがない黄金の愛のきずなによって心に結びつけられる。(レビュー・アンド・ヘラルド1908年12月10日)


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