95「落星」

 「天の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた」(黙示録6:13)。―この預言もまた成就している。これは1833年11月13日のことであったが以下少しこの異象を目撃した人々の記録を記載することにしよう。

 「『外をごらん!』とのけたたましい叫びに、私は夢を破られて飛び起きた。そして不思議にも明け始めた東の空が流星で輝きわたっているのを見た。・・・そこで早速妻を呼んでこれを見せると、彼女は上着を着ながら『あれ、あれ、星が降っている』と叫んだ。私は『実に不思議な事だ』と答えたが、二人とも期せずしてこれこそ終末時代の徴であることを直感した。黙示録6章13節そのまま、確実に天の星は『いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように、地に落ちた』のである。従来この預言は比喩的なものとして取り扱われていたけれども、昨日正しく字義通りに、成就したのである。・・・その後私始め家族の者も誰一人としてそれに関してなんら報告も聞かないけれども、しかしいかに血眼になって探したところで、ヨハネが用いた言葉すなわち前に引用した「星は・・・地におちた」との言葉ほど、この天の光景を例証するに適するものを他に私は見出し得ないのである。この星とは紙片や火粉などでは決してなく、いわゆる一般に落星といわれているところの星であったのである。この光景を目撃した人はかたわらの者にこう語った。「ごらんなさいよ、この星の落ちてくる有様を・・・。」しかしそれを聞いた者も、この言葉に対して決して異議を差し挟まなかった。それはあたかも太陽がのぼっているといわれた時、太陽は静止しているのであると強弁する者がないのと同じである。実際星は「いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるように」落ちたのである。全く預言そのままであったのである。しかもその星は数本の木から落ちてくるかのようではなく、ただ一本の木から落ちてくるかのように降ったのである。すなわち東に現れた星は東に落ち、北に現れたものは北に、西に現れたものは西に落ち、南に現れたものは南におちた。(時しも私は家を出て公園に行っていた。)そしてなおそれは熟した実の落ちるようにではなく、それにはいまだ随分間のある堅い未熟の実が落ちるような様で降下して来た。すなわち木から無理に振るいおとされた未熟の実が非常な勢いでまっしぐらに落下してくるかのように、飛ぶようにして降り、しかもその無数の星は互いに交差しながら落ちてきた。」(New-York Journal of Commerce Nov,14.1833.)
 「今までも幾たびとなく壮麗な大流星雨の出現を各地で見たことはあるが、1833年11月13日に米国一帯の上空に、しかも数時間にわたり出現したような大規模でまた驚くべきものは、記録上他に例をみないのである。全くこれは米国始まって以来の珍現象であったので、これを美しいと眺める人もあり、非常な恐怖と狼狽をもって眺める人もあった。・・・これは3時間ばかり続いたが、その間人々は、夜が明けたら審判の日が到るものと信じていた。」(Our First Century.p.329)

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