134「契約の君」

 

 「契約の君」とは無論一週の間その民と「堅く契約を結ぶ」と言われた「メシヤなるひとりの君」イエス・キリストの事である。預言者はタイベリヤスの死を記し、看過できない重大な事件が彼の治世に起こることを示している。それは契約の君が断たれた事、換言すれば主イエス・キリストの死について記したのである。 預言によれば彼の死はタイベリヤスの治世に起こるはずであった。ルカは(ルカ3:1〜3)タイベリヤス・シーザーの15年後にバプテスマのヨハネが彼の働きを開始した事を記録している。そしてタイベリヤスの治世は、ブリドー、ヘールス、ラードナー諸氏、また他の記録によれば、彼が継父オーガスタスと共同統治をなすために即位した紀元12年の8月より計算すべきである。であるから彼の15年は紀元26年の8月より同27年の8月までである。
 イエス・キリストヨハネより6カ月若かった。そして30歳より就任することになっている祭司の律法に従い、彼はヨハネより約6カ月後に働きを開始したものと信じられている。それでもし、ヨハネがタイベリヤスの15年の終わり、すなわち春季に働きを開始したものとすれば、キリストは紀元27年の秋季に伝道を開始されたことになる。そしてその時にキリストがバプテスマを受けられたことは諸大家の一致するところである。それはまた紀元前457年より483年後にメシヤなる君の現われるはずの年であって、この時キリストは「時は満ちた」と宣言されたが、この年より3年半を経過すればキリストの十字架の死の時に達するのである。キリストは四回、過越し節に出席されたが、(ヨハネ2:13,5:1,6:4,13:1参照)、最後の節の時十字架につけられたのである。であるから紀元27年の秋より3年半が経つと紀元31年の春になるのである。そしてタイベリヤスの死はそれより6年後の紀元37年の事である。

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