157「結婚制度の蹂躙」2

 「いかなる神をも顧みないでしょう。」その当時同国が無神論を主張した事はすでに証したが、この他にも次のような不敬な言葉が記録されている。「神を畏れることは知恵の根本ではなく馬鹿の根本である。貞節とは清き肉体の発明にすぎない。天帝すなわちユダヤ人およびキリスト教徒の神はただ空想である。イエス・キリストは詐欺師である。」
 この当時において自由および国家の他全ての宗教的礼拝は禁じられた。教会堂の金銀の器具はろばに乗せて市街を引き回す等、諸種の侮辱を与えた。また7日間の1週を変えて、10日間をもって1週となし、あるいは死は永遠の眠りであるとし、埋葬した墓地の上に明記してその事を宣言した。しかし最もはなはだしい不敬はモンベルという俳優がイルミニズム宗の僧侶にふんして語った言葉である。その一節に「神よ、もし汝が存在しているのなら、毀損された名誉を回復してみよ。何とも返事がないが、到底この挑戦には応じられまい。誰が今後汝の存在などを信じるものか、宗教は全滅だぞ。」(Scott’s Napoleon,Vol.1,p.173.)
 革命当時のフランスにおいては前記のような種々の冒涜がなされていたが、この記事はその要略を物語るものであろう。「恐ろしい国民議会は国王および王妃を絞殺して、またキリスト教の慣例を一切廃棄したが、ついにキリスト教そのものをも廃し、2千の教会を破壊し、ノートルダムを「理性の女神」の祭壇として捧げた。」(キリスト教大辞典1171)
 「キリスト教の臭味を断つために暦法は改正され、共和政治制定の日をもって自由紀元第一年のとなし、月の名を改め、10日をもって1週となし、日曜日を廃したり、結婚は解消し得られるべき民法上の契約であると宣言し、教会の装飾器具は国家の財産であるとしてこれを売り払い、あるいは破壊したり、ついにはある卑しい女を祭壇に立たせ道理の女神に祭ってこれを礼拝し、会堂はこれを閉鎖し、もしくは道理の神殿とされ、各都府に無神の祭りが行われた。」(キリスト教史792)・・・続く。

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