「天国のために準備する」
「そこで、あなたがたに言う。だれでも人の前でわたしを受けいれる者を、人の子も神の使たちの前で受けいれるであろう。」（ルカ12:8）
神が、惨めで、罪深く、悲しみに満ちた人間を取り上げ、神の相続人、またイエスとの共同相続人となることができるように彼を恵みによって改変させるという考えは、わたしたちが理解するにはあまりに大きすぎる。キリストは罪人の罪を負われ、彼にご自分の義を着せられ、ご自分の変化させる恵みによって、彼が天使の仲間となり、神と交わりができるようにされるのである。（ユース・インストラクター1893年1月19日）
人を洗練する神の恵みの感化力は、人の生まれつきの性質を変える。天国は世俗的な心を持つ者には好ましいところではない。彼らの生来の、きよめられていない心は、純潔で神聖な場所になんの魅力も感じないであろう。また、たとえ彼らが天国にはいれたとしても、彼らに合ったものは何も見いだせないであろう。堕落した人間が天国に入るにふさわしくなり、純潔で聖なる天使たちとの交わりを楽しむためには、まず、生まれながらの心を支配している性癖が、キリストの恵みによって和らげられねばならない。人が罪に死んで、キリストにある新しい命に生き返るとき、神の愛がその心を満たす。彼の知力はきよめられる。彼はよろこびと知識の尽きぬ泉から飲み、永遠の日の光が彼の道を照らす。いのちの光であられるかたが、絶えず彼と共におられるからである。（患難から栄光へ上巻294,295）
神は天の計画が実行され、天の神聖な秩序と調和があらゆる家族、あらゆる教会、あらゆる団体の中に普及していくようにと望んでおられる。この愛が社会に感化を与えるならば、わたしたちはクリスチャン的上品さと礼儀正しさ、そしてクリスチャン的慈悲がキリストの血に贖われた者に対してあらわされて、高貴な原則の完成を見るであろう。霊的な変化は、すべてのわたしたちの家族や、わたしたちの団体や教会の中に見られるのである。このような変化がおこるとき、これらの機関は、神が天の光をこの世にお与えになり、神の規律と訓練を通して男女が天の社会に加わるのに適した人間となるための手段となるのである。
イエスは、ご自分の愛と恵みを通して天国のために準備している者たちのために、住まいを準備しに行かれたのである。（教会への証8巻140）
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