159「結婚制度の蹂躙」4
1794年理性の礼拝を始めた当時の模様について、歴史家は次のように記録している。「ショウメットは空色の顔をした一婦人の手を引いて議事堂に入り、『諸君、人間の恐怖心が創造した神の力ない恐怖を恐れることを止めよ。いまより理性以外の神を信じる事なかれ。私は今、最も高尚で潔白な像を諸君に提供しようとする。もし諸君に偶像の必要を感じるのなら、このようなものにのみ犠牲を捧げよ。―自由の尊厳である議員と理性の女神の前の前にひれ伏せよ』と絶叫した。同時に美しい女神が現れた。そして議員の多くは彼女がオペラ女優のマダム・ミラードで品行のよくないこともよく知っていた。女神は大統領に抱擁された後、壮麗な車に乗せられ、大群衆の中を神に代わるためにノートルダム寺院に進んだ。そこで女神は高い壇の上にあげられ、会衆一同の礼拝をうけた。」(同上)
彼等がこのような罪悪の絶頂に達したのは、人類唯一の救い主であられるイエス・キリストを全く拒否したからである。人間は自分の力では何をなすことができるであろうか。また法律の制裁がなくなったなら無神論はどうなるであろうか。自滅するより外ないのである。これらの光景は、全智全能の神が全ての神を超えて自己を大いにし、何の神をも顧みない国が起こる事をあらかじめみそなわされて、これを指摘し聖書に記録させられたことを疑うことはできない。
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