128「精悍勇猛なるトルコ軍」
「騎兵隊の数は二億であった。わたしはその数を聞いた。そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。馬の力はその口と尾とにある。その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。」黙示録9:16-19
この軍勢の総数についてはあるものは二億と算定し、ある者はそれ以下ある者はそれ以上としているが、それ以上とする者は、これら400年間におけるあらゆる戦争に参加する人員全体を計上するからである。17節以下はトルコ勢の軍装およびその戦闘法の描写である。トルコの主要色は赤、青、黄であった。またちょうどその頃から火薬が軍隊に使用されるに到り、この際これによって死傷した者の数は実におびただしかったのである。とにかくこの節の預言は彼等がいかに精悍、勇猛であるかを語るものである。馬の尾についてはこれがトルコの権力、威力を示す標章として軍旗に描きだされていたということである。
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