11章 二人の証人 138「人間の規則とすべき神の十誡」


 「それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、『さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。』」―黙示録11:1
 本節以下数節は前章においてヨハネに語る天使の陳述の継続であるから、むしろこれは十章に属すべきもので、現在のように両章に分けるのは妥当ではない。第十章の終わりの節において天使は教会の代表者として立つヨハネに新任命を授けたが、これはさきにも少し述べたとおり、第三天使の使命に関するものであった。本章はその使命がいかなる性質のものであるかを示す証言である。そもそもこの使命は天の神の聖所、およびそこで礼拝する者として表示されているのである。つまり神の聖所とはいわゆる教会の事ではない。むしろ教会は「そこで礼拝している人々」として表示されている。つまり神の聖所とは字義通りに天の聖所を指し、「そこで礼拝している人々」とは地上の真の教会を指すものである。またここに「測りなさい」とあるが、そこで礼拝する者たちが物差しやなにかで何メートル何センチというように身長などを測るわけではない事は自明のことである。むしろこの場合はなんらかの義の標準となるべきある種の律法、すなわち人の行為の規則となるべきものをもって測られると解釈するのが至当であると思う。であるから天使がヨハネの手に与えたつえのような測りざおとは「もろもろの人の本分」その標準、尺度として神の授けたられた十誡の意味であることがうかがわれ、またこの預言を成就するために第三天使の使命の下に神の戒めが教会の手にわたされる事が頷かれるのである。この戒めこそ神を礼拝する者たちがこれによって試されるところの標準なのである。

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