144「フランスにおける無神的恐怖時代」

 「そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。」(黙示録11:7,8)
 「荒布を着て」「彼らがそのあかしを終える」。「荒布」を着なければならないような状態が終ったとは、言い換えるならば迫害の期間がその予定の期間に到達する以前に短くされた(マタイ24:22)ということである。ところがここにその期間が終る前に「獣」がのぼってきたとある。獣とは預言上、国もしくはその権力を代表するものである。(ダニエル7:17,23参照)そうならば、いったいこの証の期間である1260年はいつ終結したのであろうか。そしてここに紹介されているような国がいつ二人の証人に向かって戦いを挑んできたのであるかとの疑問が生じる。これを歴史に照らし合わせる時、法王権が勢力をはってきたのは紀元533-538年の間であるから、それに42カ月すなわち1260年を加算すれば、紀元1793年―1798年となる。が、はたしてその頃にこのような国があらわれて、彼らに戦いを挑んだであろうか。しかしながらここに注意すべきことは、この「獣」は「底知れぬ所」から上るもの、すなわち「底知れぬ所」から上るもの、すなわち底のない無神的な権威、「霊的エジプト」―(出5:2「パロは言った、『主とはいったい何者か。わたしがその声に聞き従ってイスラエルを去らせなければならないのか。わたしは主を知らない。またイスラエルを去らせはしない。』」)これはまぎれもない無神主義である。はたして1793年ごろこのような主義を奉じる国が存在したであろうか。そうである。それはフランスである。フランスはその国権をもって神の存在を拒否し、天の神に挑戦した。フランスはやはりローマ大帝国の領土より起こった国で、いわゆるクロービスの「改宗」後、1000年間以上「教会の長子」として法王権の一大支持者の位置にたっていたのであるが、今やついに一大反動が勃発したのであった。すなわち多年にわたる法王教の暴戻(荒々しく、道理に反する行いをすること)腐敗がついに「無神的恐怖時代」を現出させ、教会自体にも「致命的重症」を負わせるに到ったのである。

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