「機会」

 「見よ、今は恵みの時、見よ、今は救の日である。」(コリント第二6:2)

 「延ばさないように気をつけなさい。罪を捨てることを延ばし、イエスによって心をきよめていただくことを遅らせてはならない。この点で幾千という人が誤り、永久に滅びてしまった。わたしは今なにも人生の短いことや、はかないことを述べようとは思わないが、ここに人の気づかない恐ろしい危険がある。それは、神のみたまのささやきに従うことを延ばし罪の生活をつづけていくという恐ろしい危険である。これは実に恐ろしいことである。たとえどんなに小さくても、罪にふけることは、永遠に失われる危険をおかしているのである。わたしたちが打ち勝たないものは、わたしたちを打ち破り、ついにはわたしたちを滅びにいたらせるのである。(キリストヘの道38)
 わたしたちが将来におけるもっと大きな働きを成し遂げる希望をもって、善をなす現在の機会にぐずぐずするのは神に喜ばれない。一人びとりが自分の関心を念頭に置き、自分の判断にまったく信頼するのでもなく、み摂理の導きに従わなければならない。ある者は神が成功させるおつもりであるところに失敗を見る性質があり、神と天使が神の真理に栄光を与える準備ができているのを、他の者がもっとはっきりとした視力で、見ることができるそのところに、巨人と城壁に囲まれた町々しかみることができない。(教会への証5巻392)
 あなたが病気であろうと健康であろうと、裕福であろうと貧しかろうと、神の栄光にだけ目を留めて生きようと決心し、喜びに満ちた心で、神の開かれているみ摂理に従うことを学ぶとき、貴方はどれはどの勝利を得ることであろうか。(同上4巻221)
 わたしたちは個人個人思いと身体の生来備わった力を最高に用いないのであろうか。あらゆる能力を訓練によって強め、委ねられたあらゆるクラントを注意深く大事にしないのだろうか。また若者、経験のない者、年老いた者、経験のある者がわたしたちとの交わりによって益を受けるそのような方法で生きようとしないのだろうか。(サインズ・オブ・ザ・タイムズ1893年1月23日)
 神に奉仕しようと捧げるあらゆる機会は向上しなければならない。わたしたちの賜物は用いることによって増し加わる。(原稿17巻203)

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