2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「養子とされた息子、娘」

「わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである。これは、その愛する御子によって賜わった栄光ある恵みを、わたしたちがほめたたえるためである。」…

68「カトリックの教理」

カトリックの教理が真のキリスト教の教理に反している点を簡単にあげれば次の通りである。我等の救い主であるキリストの恩恵によって救われるというのではなく、行為によって救われるという教理、改心によって聖められるのでなく改心の印であるバプテスマに…

「子となる特権」

「しかし、彼を受けいれた者、すなわち、その名を信じた人々には、彼は神の子となる力を与えたのである。」(ヨハネ1:12) アダムの罪が人類を絶望の苦悩に陥れた時、神は堕落した人間との関係を断つことがお出来であった。このお方は、罪人が受けて当然の取…

42 第3章 七つの教会(続)

恩恵の約束 教訓と警告とに満ちた前章の中心問題は「与える」ということであった。すなわち神はキリストを通して我らに黙示録を与えられた。しかし勝利を得る者に対して神は生命の木の実、隠してあるマナ、生命の冠、尊い白い石、国々を治める権威、および明…

「御国への資格を得る」

「よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受けいれる者でなければ、そこにはいることは決してできない。」(マルコ10:15) キリストはご自分の御国の臣民になるための必要条件としてどのような地位も、人種も、階級も認められない。このお方…

「神の忍耐の限度」

「彼らはあなたのおきてを破りました。今は主のはたらかれる時です」(詩篇119:126)。 夜の幻で、わたしは高台に立っており、そこから多くの家が風に吹かれる葦のように揺らされるのを見た。大小さまざまな建物が地面に倒れていた。行楽地、劇場、ホテル、…

「諸国民の支配者」

「〔エホバ〕という名をおもちになるあなたのみ、全地をしろしめすいと高き者であることを彼らに知らせてください。」(詩篇83:18) 人類歴史の記録の中では、世界の諸国民の発展や諸帝国の興亡は、人間の意志や勇気に左右されているかのようにみえる。いろ…

67「日本におけるカトリック教会」

日本におけるローマカトリック教会歴史は、同教会が他の国々へ宣教したのとほとんど同様で、キリストおよび彼の真の弟子宣教方法とは大いに異なっていることを示している。キリストの真の使者は救いの知識を広めるにあたって親切に愛をもって静かに進めた。…

「栄光の王」

「門よ、こうべをあげよ。とこしえの戸よ、あがれ。栄光の王がはいられる。栄光の王とはだれか。強く勇ましい主、戦いに勇ましい主である。」(詩篇24:7,8) キリストは、人間の外観をもつ神として地上においでになった。彼は、聖徒たちの王として天にお昇り…

41「報償の約束」

我々はただ勝利を得るだけでは十分ではない。この勝利の生涯を「終わりに至るまで」継続しなければならない。報償の約束は、常に勝利を得、かつそれを終わりまで継続し得る力が神の子によって与えられるという事を保証するものである。そして勝利を得た者に…

「エルサレムの王」

「シオンの山は北の端が高くて、うるわしく、全地の喜びであり、大いなる王の都である。」(詩篇48:2) イエスは、オリブ山の上からエルサレムを見られた。美しい平和な光景が彼の前にひろがっていた。……沈んでいく太陽の光が純白の大理石の壁を照らし出し、…

66「一時と二時と半時」

「聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。」これは法王権が神の民を迫害し得る期間を預言したものである。ひと時と、ふた時と半時は合計で三年半である。(第四章参照)しかし我々はこれが字義的に三年半であると考えることはできない。…

「王の行進」

「シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。」(ゼカリヤ9:9) キリストがお生まれになる500年前に、預…

40「真理を固く保て」

霊的事物に対して盲目に陥っている者には、神が全ての人の心を探り、その行為によって裁かれることがわからない。しかし諸教会の中には、神の霊によって「あなたは見ておられる神」であるという事を知っている者がいる。終末の患難の日においては、神の御言…

「御国が脅かされる」

「イエスは人々がきて、自分をとらえて王にしようとしていると知って、ただひとり、また山に退かれた。」(ヨハネ6:15) 春の夕暮のうす明りの中で、人々は草原にすわって、キリストがお備えになった食物を食べた。……五つの大麦のパンと二匹の小さな魚から五…

65「時と律法とを変えようとを変えようと望む」

「彼はまた時と律法とを変えようと望む。」ここに問題とされている時と律法は真の神の制定された時と律法である十誡のことである。神は日没をもって一日の始めと終わりの境を定められた。しかしカトリックはでは夜の12時をもって一日の境として神の制定され…

「神われらと共にいます」

「『その名はインマヌエルと呼ばれるであろう』。これは、『神われらと共にいます』という意味である。」(マタイ1:23) 永遠の昔から、主イエス・キリストは天父と一つであられた。キリストは、「神のみかたち」、神の偉大さと尊厳のみかたち、「神の栄光の…

39「政教の一致」

堕落教会と世俗的政府の霊的一致は霊的姦淫と言われている。カトリックは世界を支配するために、どこでも政教の一致をはかる事を不変の方針としている。実に中世におけるカトリックの跋扈(ばっこ)(勝手気ままにふるまうこと)は驚嘆すべきものがあったが、…

「天におられるわたしたちの支配者」

「主はその玉座を天に堅くすえられ、そのまつりごとはすべての物を統べ治める。」(詩篇103:19) 三人のヘブル人は、火の燃える炉の前でキリストを告白するように呼ばれた。彼らは、立てられた金の像の前に伏して拝むようにと王に命じられ、もしそうしなけれ…

「イスラエルの目に見えない王」

「あなたはまたシナイ山の上に下り、天から彼らと語り、正しいおきてと、まことの律法および良きさだめと戒めとを授け……。」(ネヘミヤ9:13) 神が選民を扱われた方法がしるされている聖なる歴史の全体のなかに、偉大な、わたしは有ると言われたおかたの栄光…

64「法王権の迫害」

「いと高き者の聖徒を悩ます。」我々はすでに法王が彼に従わない者を迫害した事、またそれらの迫害をこうむった者は大抵キリストおよび使徒たちの教えに従った者である事を学んだ。しかしその迫害が邦訳には「聖徒を悩ます」、英訳には「聖徒を滅亡」させる…

第一篇第2章「永遠の福音を経験せよ」

「わたしは、もうひとりの御使が中空を飛ぶのを見た。彼は地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音をたずさえてきて、大声で言った、『神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神のさばきの時がきたからである。天と地…

「第二のアダム、キリスト」

「アダムにあってすべての人が死んでいるのと同じように、キリストにあってすべての人が生かされるのである。」(コリント第一15:22) 人間の堕落は、全天を悲しみで満たした。……天の栄光に満ちた司令官であられる神のみ子は、堕落した人類をあわれまれた。…

38「イゼベル」

ここに示されているイゼベルとはどんな人物であろうか。この人によって教会に教えられた事がここでは大いに譴責されているが、そもそもイゼベルとは黙示録においてしばしば用いられているように、旧約聖書から取った呼び名でありその名は不品行、無貞操を意…

「奪われた統治権」

「いと高き者が、人間の国を治めて、自分の意のままにこれを人に与え……る。」(ダニエル4:17) 人間よりも下級な被造物の中にあって、アダムは王としての立場にあった。……しかし彼が神の戒めにそむいたときに、この統治権は失われた。アダム自身によってこの…

63「至高者に敵して言葉を出し」

小さい角についてなお他の預言がされている。ダニエルは幻の中に下記の言葉を聞いた。「彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされ…

2月[恵みの王とその臣民 ] アダムとエバ―エデンの支配者

「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。神は彼らを祝福して言われた、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また……地に動くすべての生き物とを治めよ』。」(創世記1:27,28) アダムはエデンで…