83「ダニエルの謙遜」


 「それでわたしは、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。」ダニエル9:3
 我々は神が約束されたからといって、その御言葉が成就するように祈らなくてもよいということはない。ダニエルは次のように考えることもできたであろう。すなわち神は70年の後にその民を解放する約束をなされたのであるから、神は必ずその約束を成し遂げられるであろう。であるから自分はこのことに関して何ら懸念する必要はないと。しかしダニエルは決してそのような事をいわなかった。すなわち主の御言葉の成就する時が近づいた時に、彼は真心を込めて熱心に主に祈り、断食をなし、麻の衣を着、灰をかぶって祈り続けた。彼が獅子の穴に投げ入れられたのは多分この年であったであろう。しかしここに記録された祈りは恐らくその時の彼の祈りの主題であったであろう。特に彼に反対するために設けられた不義な人の法律はあったが、ダニエルは恐れることなく、一日に三度主に祈りを続けた。

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