132「タイベリヤス・シーザー」

 「彼に代って起る者は、卑しむべき者であって、彼には、王の尊厳が与えられず、彼は不意にきて、巧言をもって国を獲るでしょう。」ダニエル11:21

 オーガスタス・シーザー(アウグストゥス)の後継者はタイベリヤス・シーザー(ティベリウス)であった。彼は齢28歳で執政官となったが、伝えるところによれば、オーガスタスが後継者を選定しようとした時、后リビヤはその前夫との間に生まれたタイベリヤスを推薦した。そしてオーガスタスは「あなたの子はローマの皇帝としてはあまりに卑しい者である」と答え、人格崇高なアグリッパを選定した。預言によればオーガスタスの後継者は「卑しむべき者」が立つと言われていた。すなわちその後、アグリッパが死んだため、オーガスタスは再び後継者を選定しなければならなくなった。時に皇后リビヤはまたもや巧言をもってオーガスタスを説いたので、彼は老齢と長く治らない病気により精神が衰えていたため、容易にその巧言に動かされ、ついにかの「賤」しい青年がオーガスタスの後継者として立つこととなった。であるからローマ国民は名君に奉るような敬慕と尊敬と「国の尊厳」とを彼に示さなかった。
 歴史家セネカはタイベリヤスを評して、彼は一生涯に唯一度酩酊した事があるといっている。なぜならば、彼は酒を飲み始めてから死ぬまで間断なく酩酊していたからである。
 ちなみに本節の「不意に来て」との言葉は英訳聖書には「平和に来て」とある。つまりオーガスタスの没後、タイベリヤスが戦争などがなく即位した事をいったものである。

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