98 第7章 生ける神の印

「四人の天使」

 「この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、『わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない。』」黙示録7:1−3
 ここに突然に現れてきた事件の年代は誤らないほどに明瞭なものである。すなわちすでに第6章は第6の封印時代に起こるべき事件をもって終わったが、第7の封印については第8章に到って初めてみられるところであり、本章すなわち第7章は全く付加的に挿入されたものである。なぜここに挿入されているのであろう。これが明らかに第6の封印に関する特別事件を述べるために他ならない。わざわざこの第7章の事件について示されたのである。そうならば、本章の事件は第6の封印中のいかなる事件と事件の間におこるべきものかとの疑問が生じるであろう。これは天が巻き物を巻くように、去って行くまえに起こらねばならない。なぜならば、その事件の後にはこのような働きをする余地はないからである。そしてまた日、月、星の異兆の後に起こらなければならないものである。これは黙示録6章の13節と14節の間に起こるべき事件となるのであるが、そうなるとこれは現在我々の生きている時代になるわけで、従って黙示録と第7章の前は現時代において完結されるべき一運動について叙述されているのである。
 「四天使」―天使とは地上の事件に常に関与するところの動作者をいうのであるが、ここにしるしてある働きを神より委託された四天使は、上記の動作者と同一のものである。
 なぜならばここ (3節) の「そこな」ういう事は「引きとめる」という事と同様に彼らに委ねられた仕事であるので、彼らは単に風が吹きつけないようにするだけではなく、また吹くようにもしているのである。彼らは自らの超自然の力をもって壊滅の業を押しすすめているのである。しかしここに現れている破壊的過程の中には最後の七つの災いは含まれておらず、それは七人の特別の天使に委ねられ、この方が四天使に委ねられているのである。すなわち七つの災いがくだるべき時が到来するなら、特にこの刑罰の使命を帯びた七天使が、風を吹かせる使命の下にある四天使と行動を共にし、両者相携えて罪悪の極みにあるこの世に向かって極度の刑罰を下すのである。

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