104「印する働き」続き

 よって我々はここに、生ける神の印を持ち東方より上り来たる天使とは、第4条の律法の安息日に関する改革運動を人々の間に起こさせるために遣わす使者を意味するものと断定するのである。またこの使命運動の主張するところのものは、「神の律法を守り」その安息日を遵守することである。その結果は神の僕と獣を拝しそのしるし(偽りの安息日、のちに詳述)を受ける者とをはっきりと区別することになることは極めて明らかである。元来福音事業は神より人間に委託された業であるから、地上におけるこの種の運動に従事する者は福音宣伝者である事は論じるまでもない事である。そして神事の遂行には順序というものがあるから、実際に天使たちがこの運動に参加し、これの指導にあたったというのもあえて不当ではないであろう。
 この運動は我等の時代に行われるものであるということはすでに学んだが、この事は神のこれらの僕どもが印される後に起こる出来事、すなわち彼らが手にシュロの葉をもち御座の前に立つ事実に照らし合わせてみると、一層明白になるのである。そうであるなら明らかに、この印する働きは彼らの救いに先立って彼等のために成就されるべき最終の業である。
 この同一運動について黙示録14章に、人類に対するいまだかつて耳にすることのできないほどの恐るべき警告をもたらして中空を飛ぶ一天使の象徴の下に再び記述されているから、これについては14章の研究の時に詳述したいと思う。ただここではこの事はキリスト再臨―これは預言的順序によれば印される働きの次に来たるべき事件である―前に完成される印を持つ天使は第14章における第三天使と全く同一のものであるという事をあげればよいのである。そしてこのような見解は印についての上述の解説を確保する上で大いなる助けを与えるものである。すなわち第七章における運動実現の結果として一団のものが生ける神の印もって印されるに到り、第14章における第三天使の使命の宣伝される結果として「神の律法」の全部を聖書的に遵奉する一団が現れるのである(12節参照)


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