125「サランセン軍の跋扈」

 「これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。その上、さそりのような尾と針とを持っている。その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。」―黙示録9:7〜11
 彼らが荒らして行く様子をいなごによって表示する適切さについては、少なくても東洋の事情に通じる人は必ずこれを肯定せずにはいられないであろう。(出エジプト10:4,15、ヨエル1:2〜7参照)「彼らのこない前には、地はエデンの園のようであるが、その去った後は荒れ果てた野のようになる。これをのがれうるものは一つもない」(ヨエル2:3)とは何と惨たんたる被害ではないか。しかもただこれのみならず、これらのいなごには軍馬の速力と勇気が加わり、さそりの死毒と獅子のような猛毒な威力および人の知恵加わり、その上ほとんど不死身ともいうべき武具が与えられているのである。一般にさそりというものはこれにかまれれば、痛みは非常なものであるけれども、生命にかかわるということはまずないのであるが、アラビア地方には人の生命をも取るほどの猛烈なのがいるのである。それで本節においてはこのようなアラビアのような種類のものとして但し書きが附せられているのである。しかし何はともあれ、これらのものの配合は、アラビアに起こり、西部アジアの高山地方を侵略し、かつて一たびはキリスト教国の地方に来襲するサラセン軍を如実に象徴するものである。

http://www.sda1888.com/
聖書のお話ブログ BIBLE STORY BLOG
http://dailydevotion.jugem.jp/?eid=126



 ブログ村ランキングに参加しております。
もしよろしかったら、クリックお願いいたします。

 ↓↓↓  

にほんブログ村 哲学・思想ブログ プロテスタントへ
にほんブログ村