「わたしたちの助け主聖霊」

  「わたしのいましめを心にいだいてこれを守る者は、わたしを愛する者である。わたしを愛する者は、わたしの父に愛されるであろう。わたしもその人を愛し、その人にわたし自身をあらわすであろう。」(ヨハネ14:21)

 神の王国の臣民の一人一人がエホバの律法に従うことは不可欠である。……律法が聖で正しく、また良きものであるという事実は、すべての国民、国語、民族、堕落していない諸世界、天使、セラピム、ケルビムの前に証明されるべきである。神の律法の原則は、イエス・キリストの品性の内に成就されたのであり、キリストと協力し、神の性質にあずかる者は、神の品性を発達させ、神の律法の実例となるのである。……
 わたしたちは、キリストの内に明らかにされた神の品性の属性を研究すればするほど、人がもう一度猶予期間を得ることができるために……律法の刑罰の要求を満たした犠牲において正義が保たれたことが分かるのである。……この短い猶予期間において神の統治の律法に従順である者たちは……天で主の軍勢の忠実な子と宣言されるのである。……
 わたしたちは、創造と贖いの両方によって主の所有物である。わたしたちは実にこのお方の臣民であり、このお方の御国の律法に従う義務がある。誰も、天と地の主なる神が、ご自分の臣民を支配し統治するための律法を持っておられないという妄想を助長することがないようにしよう。わたしたちが楽しんでいるすべての事柄は神に属しているのである。わたしたちが食する食べ物、わたしたちが着る衣服、わたしたちが呼吸している大気、わたしたちが毎日楽しんでいる生活は神から受けているのである。このお方の御心によって治められ、このお方をわたしたちの最高の支配者と認めることはわたしたちの義務である。……
 わたしたちは、キリスト・イエスの内に示された神の愛のゆえにこのお方に感謝を捧げる義務の下にいる。そして、知性を持った人間として、わたしたちは神の統治の律法のすべての明細に従う結果として、どのような品性が生まれるかということを世界に示すべきである。わたしたちは、このお方の聖なる御心への完全な従順によって、礼拝、愛、快活、賛美を示すのであり、そのように神に誉れと栄光を帰すのである。この方法によってのみ、人はキリストの内に表された神の品性を世に示すことができ、神の律法に従うことによってもたらされる幸福と平和と確信と恵みを人に示すのである。(レビュー・アンド・ヘラルド1897年3月9日)

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