23「スミルナ時代」

 「スミルナにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『初めであり、終りである者、死んだことはあるが生き返った者が、次のように言われる。わたしは、あなたの苦難や、貧しさを知っている(しかし実際は、あなたは富んでいるのだ)。また、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくてサタンの会堂に属する者たちにそしられていることも、わたしは知っている。あなたの受けようとする苦しみを恐れてはならない。見よ、悪魔が、あなたがたのうちのある者をためすために、獄に入れようとしている。あなたがたは十日の間、苦難にあうであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすれば、いのちの冠を与えよう。』」黙示録2:8―10
 スミルナは七つの都市の中で廃墟とならずに今日まで市街となって存在している唯一のものである。スミルナは現在レバノンにおける商業の一大中心地として25万(※)の人口を擁しているが、世界大戦後トルコ軍の兵火と虐殺に逢い、ここに居住していたギリシャ人たちが全て追放された事は未だ耳新しい惨事の一つである。※2000年の人口は約240万人
 スミルナという名はミルラ(myrth)という植物と同意味であるが、元来この植物は打ち砕かれる事によって馥郁(ふくいく)とした香気を放つ植物であるから、スミルナの名称も「打ち砕かれる事によって、一層馥郁とした香気を放つ者」との意味であることは言うまでもない。ここにいうスミルナ教会とは紀元100年より300年に至る多神教の迫害時代におけるキリスト教会を代表したものである。

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